8 いざ、アッシリア文明探索の旅へ
       (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)11月15日第305号)


●ふることふみかみつまき(続)
 前号につづいて、「ふることふみ」(古事記)の「かみつまき」(上巻)すなわち「かみよのまき」(神代巻)から国生みに至る条の続きを、以下に記す。
 ここに(是(ここ)に) あまつかみ もろもろ(諸々(もろもろ))のみこと(命)(みこと)もちて いざなぎのみこと いざなみのみこと ふたはしらのかみに この(是(こ)の)ただよへるくにを つくり(修(つ)理(く)り)かため(固(かた)め)なせと(成(な)せと) のり(詔(の)り)ごちて あまのぬほこを(天(あまの)沼矛(ぬほこ)を)たまひて(賜(たま)いて) ことよさし(言(こと)依(よ)さし)たまひき(賜(たま)いき) かれ(故)ふたはしらのかみ あまのうきはしに(天浮橋に(あまのうきはし))たたして(立(た)たして) その(其(そ)の)ぬほこをさしおろして(指(さ)し下(おろ)して) かき(畫(か)き)たまへば しほ(鹽)こをろこをろにかき(畫(か)き)なして(鳴(な)して) ひき(引(ひ)き)あげ(上(あ)げ)たまふとき(時(とき))に そのほこの(矛(ほこ)の)さき(末(さき))より したたる(垂落(しただ)る)しほ(鹽(しお)) つもりて(累積(つも)りて)しま(嶋(しま))となる これ(是(これ))おのごろしま(淤能碁呂嶋)なり
霊言(たまこと)「あおうえい」五〇音は、基盤「ん」図の上に出揃い整えられ、物質一対から成る真事(まこと)の要素として、以後「ふることふみ」は国生みの条に続く神生みの条において百神(ひゃくしん)を登場させるが、それは私見によれば近現代版の過てる元素周期表を改めるエネルギーを有している。
「あめつちのはじめのとき」と始まる古事記において、最初に登場するのは天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣(かみむす)日神(びのかみ)の三神と宇麻志(うまし)阿斯訶備(あしかび)比古遲神(ひこじのかみ)と天之常立神(あめのとこたちのかみ)の二神であるが、これら五柱の神は特別に「ことあまつかみ」(別天神)と呼ばれ区別されている。そして、これら五柱の神々と、それに続く国之常立神(くにのとこたちのかみ)および豊雲野神(とよくもぬのかみ)を併せた七神はいずれも、「独神(ひとりがみ)なりまして、身(みみ)を隠したまひき」と記述されている。
 ここに、「身を隠し賜いき」とは、波つまり信号を発し、かつ受けること、約言すれば信号授受の意を示しているのである。
 次に登場する十柱の神々、すなわち
  宇比地邇神 妹須比智邇神
  角杙神 妹活杙神
  意富斗能地神 妹大斗乃辨神
  淤母陀琉神 妹阿夜訶志古泥神
  伊邪那岐神 妹伊邪那美神
はそれぞれ二柱一対となっているが、それは天地の法則を情報に置き換えるため、主柱の「あおうえい」と支柱である「わをうゑゐ」の二柱を建てて、心物(しんぶつ)恒久化(こうきゅうか)の原義に働く因子が出揃う場=「おのごろしま」(淤能碁呂嶋)を「つくりかためな」すための基盤を整えるとの意味である。
 心物(しんぶつ)(=神仏)恒久化(こうきゅうか)の本義とは、競い争うことにあらず、競わず争わずにあるのであって、競い争うならば、自然界が荒れ狂う実相実在と同じように、気を象る(かたど)生命メカニズムも荒れ狂うなか、自然界の圧に及ばない知は自ら壊れるほか建て直しようがない。
 聖書すなわち「ひしりのふみ」は、霊(ひ)知(し)りの文芸が自ずから競い争うため、旧約は新約に書き改められ、その新約も条約に置き換えられて、いま条約の時空に漂える国々を従えることに成り果てたが、皇統日本の文芸は公が私を率いるため、古事記に日本書紀を添えるよう決したのであった。
 細胞一個の大きさは米粒(こめつぶ)一個の六〇億分の一くらいといわれ、動物の場合は、小体核DNA染色体など含む核が核膜孔(かくまくこう)をもつ核膜に被われ、それ以外の小器官を有する総称を細胞質といい、その核膜および細胞質を覆(おお)う層を細胞膜と称している。核分裂その次に質分裂を起こすのが体細胞分裂であるが、減数分裂は染色体数を半減させて生殖細胞を作り、核遺伝の情報に左右されつつその形質を独立させるのが、細胞質内のミトコンドリアやDNAであり、これらの生体細胞も遺伝因子を有するとされている。
 体液性免疫は抗原(こうげん)が侵入すると、血液などの体液中に抗体(こうたい)を生じる反応を起こすが、細胞性免疫はリンパ系の細胞に直接反応が起こり、抗原に及ぼす特異的(とくいてき)な作用が知られており、また神経細胞とはノイロン(神経単位)から突起(とっき)を除く部分すなわ核と質で成るものといわれる。いずれにしろ、生命体細胞はRNAとDNAが遺伝情報をもち好気性(こうきせい)と嫌気性(けんきせい)の異質作用のもと、遺伝子と緊密(きんみつ)に関係しながら電子伝達系を巡(めぐ)らせ遺伝情報が自然に働く仕組みで成り立っている。
 つまり、電気的性質をもつ細胞膜の外面(がいめん)と内面(ないめん)では電位差をもつ分極の作用が起こり、電位差の消失(脱分極)→極性の逆転(オーバーシュート)→再分極(静止電位に戻る)周期運動を繰り返しているのだ。静止電位とは、非活動時の外面膜を電位ゼロと仮定したとき内面膜の電位は常に負の値を示す状況を指しており、それは活動電位(外部環境に伴う変化度)に対応するため、透過性の電気的刺激を調整する働きをいう。
 ところが、静止電位を保つ限界値を越えた刺激が加わると、細胞の種類で違いあるが、特に神経や筋では活動電位との差(振幅)に耐えられず、機能障害は細胞全体に及ぶことになる。
 一般的な数値を骨格筋線維(こっかくきんせんい)で示すと、静止電位はマイナス七〇〜九〇ミリボルト、その閾値(いきち)(限界値)は同五〇〜六〇ミリボルトで、活動電位はプラス四〇〜五〇ミリボルトゆえ、その振幅は一一〇〜一四〇ミリボルトが通常とされる。
 もはやこれ以上の説明は不要だろうが、似非教育に育まれた知力などでは、ガコナハープの威力の前では何の役にも立つまい。

●イオンというペテンについて
 拙著三部作の続編にガコナハープを記し、筆者の史観である共時性を伴う場の歴史からアッシリアへ旅立つ必要を説いてきたが、この間に舎人講座では「ふることふみ」の誦習が始まり、この連載シリーズをどこまで続けたら舎人の気が済むのか、未来を読む必要が生じた。そうそう長く生かされる命とは思えないのだが、科学読本に関してはすでにその土台を遺しているため、応用すなわち金儲けの分野は他の人にまかせて、今まで通り、自ら自負する史観の禊祓に徹して文芸の世界に遊びたいと思う。
 さて次号より、本稿テーマの衣替(ころもが)えを許してもらうことになるが、最後に説明不能をイオンと誤魔化(ごまか)すペテンと、この説に当初から異を唱える説の双方に触れておきたい。
 一八六九年、物質に周期律(しゅうきりつ)が使われ出し、元素(げんそ)の概念(がいねん)が生まれるが、実際の原子発見を時系列(じけいれつ)で振りかえると、
  水素(一七六六)
  酸素(一七七二)
  塩素(一七七四)
  モリブデン(一七七八)
  タングステン(一七八一)
  テルル(一七八一)
  セレン(一八一七)
  ジルコニウム(一八二四)
  タンタル(一八二八)
  セシウム(一八六〇)
  ルビジウム(一八六一)
とおよそ一〇〇年の期間を要している。以後一八九一年にエレクトロンという造語が定着の兆(きざ)しを見せ始めると、一八九四年にアルゴンが発見され、一八九七年の観測により、陰極線の(いんきょくせん)素粒子(そりゅうし)と思われる発見があり、その命名(めいめい)を電子と仮定することになる。
 この話題騒然たる発見により、翌年から原子の構造を解こうとする作業が加速され、以後ネオン、クリプトン、キセノンなど希(き)ガスに属する原子をも発見したが、さらに続いてラジウム、ポロニウムなどの放射性原子を発見するに及んで、実験物理は神の怒りを目の当たりにする。これら放射性原子が「自爆テロ」で他の原子に変身したからである。
 それまでの原子は整列正常な周期性をもつ電子運動を繰り返しており、その原子固有の性質を裏づける因子を解明すれば、すべての構造体は完全に実証科学の前に屈服すると見られていた。そこで、科学第一世代は
  「すでに神は死んだ! もはや神は棲む場もなければ必要もない!」
と吼(ほ)えることができたのだった。
 原子の分類法は、各原子がもつ陽子の数、すなわち核種から決定される。たとえば、同じ水素でも、質量が違う軽水素・重水素・三重水素など、同じ原子番号すなわち核種が同様の陽子数を同位体と括(くく)り、単に水素と定めるのが元素周期表である。元素は周期律の枠(わく)を意味するのみ、各枠には原子番号に対応する元素一つずつを当てはめ、安定な同位体存在確率に基づく原子量を記載し、安定な核種がない場合は、代表的核種の質量数を記すため、原子の周期表とはいえず、単体の周期表ともいえないのである。
 原子番号と質量数の順序不一致には、原子番号52テルルは同53ヨウ素の質量を上回るが番号は前にくる。また原子番号が陽子と中性子を合計した数(質量数)と密接に関係しても、電荷をもたない原子は電子の数に等しいという言い訳も常識とされている。
 これら構造不全の元素周期表に従い偽造品を作るのも、似非教育下の法律が玉虫色ゆえ通用するのであり、そもそもこの欺瞞は原子で説明不能な水素が発見されたときに、その説明不能を取繕うためイオンという造語を使って誤魔化したことに始まる。
 原子核(陽子)一個と電子一個の水素が陰子を失えば、丸裸の陽子は核融合実験分野で述べる説しか見当たらず、前記プラズマ説の通り、やたらイオンが連発されるが、それは水素一個の存在は無という証でもある。
 通説に従えば、水素二個と酸素一個で成るという身近な水を利用し、水素は陽イオンにも陰イオンにも化けるといい、陰電子一個を失った水素は陽水素イオンとなり、陰電子は酸素のL軌道二ヶ所の空席へ入り込み、水素二個は酸素一個に結合するという。その図を示せと問われると、何度も書き改められ、現在ではオキソニウムイオンという図が広く知られる。陰電子を失う水素が陽イオン化し一万分の一に縮小して、そのまま酸素の電子軌道に入り込むとか、水の分子一部が水素イオン陽と、水酸化イオン陰に分かれるため、何でも溶かすというペテンは、海洋のように、大量塩(二・八%)を溶かすほど、不安定な浮遊水素を見れば、水中で水素が分離するなどということは有りえないことから、ウソは簡単に見透かされるのである。

●ガコナからアッシリアへ
 前記ペテン説に正反対の仮説は純水二五℃一リットル中に生じる陽イオンは、一〇のマイナス七乗ゆえ、無に等しいと目くそ鼻くその言い争いをする。
 単独では存在できない水素は、円形ループ線の電流と同じように、上にN極・下にS極が出現しなければ、周回軌道を電子一個が移動する何ぞ起こりようがないし、水中で分離するならば、水素二個は上下結合し、水素ガスに転ずるほかない。ところが物質対発生の原則は均しく認められるところ、電子一個しかない水素どうしが結合し得る理由もなければ、たとい結合しようと共有部分を維持できる証も立たない。これは前記した水素二乗プラスイオンという説明不能の化物にも通じており、その実証を問い詰めれば、水の専門家は電気などの物理は専門外と立ち去るが、電気を知らない実験屋などとても専門家とは呼べまい。しからば、同じくイオンを連発する電気分野では何と応じているのか。
 電気系の専門家は、原子番号2ヘリウム・モデルに気づかないまま、水に電極を通せば酸素ガスと水素ガスを生じるというが、生じるのは陽極に酸素・陰極に水素であり、その現象は電気分解に見られ、異符号間は引き合うという原則から成り立っている。これらは自由電子というインチキにも通じるが、導線内における自由電子はトコロテンを押し出すように、次々に電気が流されると思い込んでいる。本当であれば、水中に流れ出る陰電子は水素の電子軌道二ヶ所のうち、空席一ヶ所に入り込むと同時に酸素の電子軌道にも入り込むため、陰イオンだけ物質対発生の原則を見事に忘れている。また水素と酸素が電極に吸い寄せられる現象から、雷は水の分子が激しく擦れ合い静電気が発生し、雷雲の上が陰そして下は陽に分極するともいうが、どうあれイオン化を唱えるなら、雷雲は電気分解で消えるのが筋ゆえ、消えない理由を立証する責任は免れない。いずれにしろ、不明を繕うために使ってきたイオン仮説は、すでに無いもの強請(ねだ)りと判明している。
 いま国際政治の場においては、実験現場のサイエンス(知ること)による造語すなわち玉虫色ワードを頼って、意味不明な条約がさながら天下を征するの観がある。それを民主化と呼んで舞い上がり、次元の低い大衆迎合を糧(かて)とし、総白痴化の国際社会を形成すると、私利私欲しか念頭にない市場と結託のうえ、その尖兵たる文芸をモンスターとし、仮想のイオンと自由電子が踊り狂うなかで、世の中全体が何でも有りに酔(よ)い痴(し)れている。
 これ神を紙に包み込む巧妙な文明の成れの果てにすぎないが、神すなわち音が紙すなわち文字に閉じ込められ、お札(ふだ)を有り難がる信仰と同じ本能的属性に通じている。紙は文字を盛んとし、ニギリもホテンもトバシも紙の中にあり、結果的に紙は山林を丸裸にしたが、その責任を問われるべき文明社会はいま、電子化の波に呑み込まれ浮き沈みしつつある。その電子化社会も玉虫色ワードが満ち溢れており、絵文字の氾濫(はんらん)も一向に止(とど)まる気配(けはい)はない。このような現実を省みれば、共時性を伴う場の歴史を刻む文字も同じことゆえ、ますます史観の重大性に気づかずにはすまないのである。
 旧石器時代後期の動物画らしき痕跡は、イベリア半島北部アルタミラ洞窟の壁にクロマニヨンが刻んだといわれ、国土(こくど)を神(国王(こくおう))と定めたアッシリアは、最高位の人を副王(ふくおう)と決し、史上最初の帝国を築いたという説もあり、法典(ほうてん)の意味を成すと見られる文字はハンムラビの石碑(せきひ)が嚆矢と知られる。
 こうした考古の痕跡を検証していくとき、絵文字と思(おぼ)しき不詳文字から、現代アニメに至るまで、過去と未来の連続性を掘り起こすには、その基礎的な土台となる史観を確立しなければ、すべては始まるまい。
 その史観に玉虫色ワードを引用すれば、まとまる話もまとまらず、国際政治と何ら変わらないまま、最終的には、戦争を繰り返すバカげた決着しか手立てがなくなる。
 だが、もはや現実はガコナハープの手中にあり、いくら国際政治が小田原評定を繰り返そうが、あるいはそこに巣くうジャーナリズムが何を伝えようが、人類の未来図を描く際の実現力においてガコナハープに勝る存在は現下の世界にはない。それゆえに古事記を携え、アマテラスの「いはとひらき」を心中に期しつつ、アッシリア文明の探索に旅立つほかはないのだ。(おわり)

7 アッシリア文明へ旅立ちの前に
       (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)11月1日第304号)

●「イオン」とは何か
 霊言(たまこと)「い」音(おん)の科学的解説はやがて明らかにするが、まずは玉虫色ワード「イオン」の正体は何かを提起しておきたい。原子番号1と2の原子量減算の式は、水素四個分からヘリウムを差し引くと、答は〇・〇二九〇となるが、太陽は毎秒六億九五〇〇万トンの水素中から毎秒六億九〇〇〇万トンの水素をヘリウムと融合させるといい、その差五〇〇万トンにも及ぶエネルギーを放出するとし、核融合変換を唱える説に属するのが前記講座であり、そこへ公金を注ぎ込む政策に多くの団体が群がる構図が出来上がる。
 表面温度六〇〇〇℃、圧力〇・一で内部進行するにしたがい、高温高圧となり、中心部では一六〇〇万℃、圧力二五〇〇億に達し核融合するその水素ガスの集合体は二×一〇の33乗グラムゆえ、太陽の形は自重(じじゅう)で球になると説いている。むろんこれには反論もあり、核融合発動エネルギーが説明つかないとか、星は核反応炉と見なせないとか、物理的実体は時間が解きほぐすときに新たな属性をもたらすのであり、その時間こそがエネルギーの形態という説などを含め統一的な見解は一向に定まらない。
 原因は水の剖判にあり、水素二個と酸素一個の結合体を水と見なす説は、いまだ解明に達しておらず、水の位相三種すなわち気体・固体・液体の次元を解くに当たり、その論証用語を作る際に考案された仮定的な用語の一つがイオンである。
 今ではイオンという語を使わないと何も説明できないという状況にあるが、逆にイオンの語を使うため真相は何も解明できない悪循環に冒されている。この為体は耐性を次第に強化して行くインフルエンザ・ウイルスを生む位相と同様ゆえ、通説プラズマ論も語るに落ちる話となり、ウイルスとワクチンの「いたちごっこ」と同じことを繰り返す破目に陥るのだ。
 水の専門学者は水素の電子軌道一部が重なる図を示し、軌道の共有結合論と称し、水素二個と酸素一個で成る水も同じと主張するが、気体化の段では、水素ガスは電子一個を失って水素二乗プラスイオンという説明不能の化け物にすがり、それ以上は専門外と逃げるゾンビの姿を露(あら)わにする。
 原子核(陽)(プラス)一個と電子(陰)(マイナス)一個で成る水素が、電子を失い、陽子一個の運動を行なうのは、核融合の話にあるが、もし水が核融合を起こすならば地球は存在しないはずである。

●似非教育下の電磁論@
 通説では、大気中における中性の原子や分子は、太陽が放射する紫外線やエックス線を吸収し電離を起こすと、自由電子が遊離して正イオンになるという。さらに正イオンは自由電子と再結合し、再び中性の原子や分子に戻るか、あるいは中性の原子や分子に付着して負イオンを作り消滅するともいう。また、自由電子の生成と消滅は同時に起こり、その速度差に生じる電子密度の時間的変化に着目し、大気圏各層の違いを割り振りする説を通常とする。すなわち、電離層六〇〜九〇qの範囲をD層、同九〇〜一三〇qをE層とし、さらにこのE層の中の九五〜一三〇qをスポラディックEs層、同じく一三〇〜二一〇qをF1層、二一〇〜一〇〇〇qをF2層という仕切りであるが、地上一一〇q付近と二〇〇〜三〇〇q付近の二ヶ所が極大とされ、Es層は夏の暑い時期になると、高い電子密度が発生するという。
 電子密度のピークは、D層が日中でマイナス三立方メートル当たり、一〇マイナス九乗〜一〇マイナス一〇乗とされ、夜間では同一〇マイナス八乗〜一〇マイナス九乗、Es層は終日同一〇の一一乗〜一〇の一二乗、F1層は日中のみ同じく一〇の一一乗〜五×一〇の一一乗との数値を定めている。
 また電波の伝播に対する影響に関し、D層では日中にVLF帯電波が反射層に影響され、夜間はMFとHF帯電波が吸収層に影響されて、Es層では終日HFとVHF帯電波が反射層に、F1層は日中のみMFとHF帯電波が反射層に影響されるという。
 ちなみに、VLFは超長波三〜三〇キロヘルツの範囲を指し、オメガ電波(一〇キロヘルツ)等の利用が知られ、LFは長波三〇〜三〇〇キロヘルツ、ロランC(一〇〇キロヘルツ)等に、MFは中波三〇〇キロヘルツ〜三メガヘルツで中波ラジオ放送等に用いられ、HFは短波三〜三〇メガヘルツで短波ラジオ放送等に、VHFは超短波三〇〜三〇〇メガヘルツ、FMラジオとかVHFテレビ等に、さらなるUHFは極超短波の三〇〇メガヘルツ〜三ギガヘルツで、UHFテレビや携帯電話等に利用されている。
 そして太陽活動の依存度については、D層が一・五倍程度になると、電子密度に変化が現われ、Es層は依存なし、F1層が二倍程度で電子密度に変化が現われるという。
 これらの辟易(へきえき)やまない通説を述べるのも、現下の未来図を読む通り道ゆえ、もう少しの辛抱(しんぼう)を加えEs層に触れねばならない。スポラディックとは高い電子密度の発生を指すが、一定の周波数までは反射しても、ある数値を超えると通過してしまい、電波伝播の影響により、長距離通信に役立たないのが高い周波数といわれる。
 電波は時間とともに変化し、電界と磁界が絡み合う相互性により、伝播していく波動を指し、電磁波中の波長が〇・一ミリメートル以上の総称、電波法では三〇〇万メガヘルツ以下の周波数電磁波と定義している。波長は長くなるほど低い周波数を指し、短くなるほど高い周波数を指すが、高い周波数は直進性が強いため、途中に障害物があれば進めなくなるので、遠距離放送や通信には不向きとなる。実際に高い周波数を使う宇宙通信は宇宙空間には障害物が少ないからだと思われている。
 波長の記号にはλ(ラムダ)を使い、周波数と距離とを併記(へいき)した表が(ひょう)あり、ELF(極超長波)は三キロヘルツ・一〇〇q〜三〇〇ヘルツ・一〇〇〇q、MHF(マイクロ波)は三ギガヘルツ・一〇p〜三〇ギガヘルツ・一pで、EHF(ミリ波)は三〇ギガヘルツ・一p〜三〇〇ギガヘルツ・一o、またSHF(サブミリ波)は三〇〇ギガヘルツ・一o〜三テラヘルツ・〇・一oという単位が使われている。
 そのうちマイクロ波は衛星の放送や通信に用いられ、ミリ波は電波望遠鏡やレーダーに使われているが、もっとも広く多く利用されるアマチュア周波数VHFとUHFに準じるのがHFとされ、HFとMFの範囲は船舶や航空の通信に使われ、MFではAMラジオが多く、一部の国ではLF以上も使われている。
 これら各周波数の割り振りを行なうのは、国際電気通信連合(ITU)であり、毎年一回の世界無線通信会議(WRC)の場で決定される。近年は特に厳しい規制が強化されているが、似非教育下の電磁論では、その理由も的外れな屁理屈(へりくつ)で誤魔化(ごまか)されている。

●似非教育下の電磁論A
 高い電子密度が発生する現象を通説でスポラディックといい、その発生の原因を太陽からの強い放射線の突発的増大と見なす説によれば、通常E層を突き抜けるVHFなどの電波も高い電子密度が跳(は)ね返(かえ)すため、50メガヘルツ帯(たい)の通信が可能になるという。ただし、過剰(かじょう)に電子密度が増すと、短波(たんぱ)伝播(でんぱ)が数十分に及んで不良となる消失現象が起こる。これをデリンジャーといい、原因は短波帯による電波吸収というが統一見解に至っていない。
 また電子には、同位(どうい)角度(かくど)をなす正規反射に限らず、斜めから入射したり、反射に際し四方(しほう)へ散乱する現象がある。これをスキャッターと呼ぶが、平素の電波にもこの現象があり、その観測の仕方(しかた)から前項の波長λ表が作られている。それは垂直に打ち上げられる電波が電離層に達し反射されて戻るまでの時間を測ることにより、電離層の距離を出す算定法に基づいているが、送受信のアンテナは共に45mで直行させ、各アンテナは斜辺二本の菱形(ひしがた)配置により、帯域(たいいき)を広げた測定を基本としている。この観測に使う周波数の範囲は、D層一メガヘルツからEs層三〇メガヘルツまでを、一秒あたり一メガヘルツで掃引(そういん)する作業を三〇秒行ない、観測データは横軸を観測周波数とし、縦軸は見かけの高さで表わし、画像データをイオノグラムと呼んでいる。
 太陽中のプラズマすなわち核融合反応の水素プラズマからは、多数の輝線(きせん)スペクトルが観測できるとし、黒点の磁界で加速する高いエネルギーは光球面からプロミネンス(炎状プラズマ)を吹き上げるといい、熱プラズマは熱平衡(ねつへいこう)であり、そして低温プラズマは非熱平衡とする仮説がある。
 これにリンクしているのが、電離するイオンと電子が混在する状況下でのプラズマ中には、イオンや電子のほか、中性で電子が励起(れいき)軌道(きどう)に移動した原子や分子に基底(きてい)状態のガス分子が含まれるという説である。熱平衡とは電子とイオン+原子の温度が安定状態にあることを言い、非熱平衡とは電子温度の方が高い状態を指しており、その違いは重粒子間のエネルギー差からくると説いている。それは次のような理屈からなる。
 電子とイオンとの間には運動の速度差が生じるが、その差から飛び出してくるプラズマ粒子は、電子が多くなるため全体で正の電位となり、プラズマの電位は種々の条件から数〜百ボルト程度の違いが生じるという。
 また電離エネルギーや電離電圧という言葉の意味は、原子から電位を分離、イオン化のために要するエネルギーを指し、電子をぶつける衝撃に(しょうげき)よって、電子を分離する方法を使うといい、次のような理屈を述べて済まそうとしてきた。電子を多量に作る方法の一つに、フィラメントを点灯すると飛び出してくる熱電子の利用があり、電界を印加(いんか)し加速をさせ、イオン化したい原子や分子にぶつければ、ぶつけられた原子や分子は、電子から電離エネルギーを与えられ、イオン化を達成すると意味不明な言葉が並べ立てられる。
 つまり、蛍光灯の仕組みにも通じる話であるが、かかる意味不明の屁理屈を看過(かんか)せざるを得ないのは、それ相当の利便性に伴う危険情報が潜む証であり、本場の実験屋なら先刻承知の理屈と心得るだろう。
 プラズマの点火と持続を容易にする熱電子は、放電など様々な条件の影響を斥ける供給を可能とし、プラズマの密度を容易に上げられるが、半導体のプロセスではフィラメントやアノード(対向電極)(たいこうでんきょく)による金属コンタミネーション(不純物(ふじゅんぶつ)発生)を避ける対策が難しいために、電極を消し無電極放電を行なう考え方も工夫された。ただし、点火時に要する多量の電子を確保する手段がないため、再びウソをウソで塗り固めようと企む利便性優先の措置が講じられた。すなわち、プラズマを表わすパラメータとして、電子の温度、イオンの温度、プラズマの密度、この三つの指標により、電流がゼロになる電圧をプラズマの電位と決めて、再びイオンと電子における運動速度は違うとし、正の電圧にフローティングしたと帳じりを合わせたのだ。
 キリがないために以上に止(とど)めるが、いま電波に基づく国際法最大の悩みは、都会が蛍光灯で焼き尽くされ、野山が山火事で焼き払われ、何もかも新たに出直すほかない未来に向け、何を準備できるかの問題であろう。

●考える前に気づく重大性
 これまでアッシリアに旅立つ準備としてガコナハープの沿革を略述しつつ、その現在進行形たる未来図の方向性を示してきたが、その完成図を描くには、絶対的に不可欠な要件が古事記の剖判(ぼうはん)であり、その共時性を伴う場にアッシリアの歴史が存在する。ガコナハープに関する拙稿の〆(しめ)に重ね、文明史へと旅立つ前に「ふることふみかみつまき」(古事記上巻すなわち神代巻)の出だしを誦習して、それを身に帯びておくことにしよう。
 なぜなら音(おん)は原子に相当するが、文字は音を素元(そげん)に成り立つ分子構造ゆえ、その剖判をしてみれば、その構造不全は言うまでもない惨状のなか、識字率(しきじりつ)が増せば増すほど、次から次へとリサイクルができないゴミ(五味)が散乱(さんらん)(産卵)され、文字という知の病は際限がなくなる。
 考える前に気づくことが意の本義であり、考えの中には知の病が渦巻(うずま)くため、考えてから気づく事柄などは、その大半がインフルエンザ・ウイルスと変わらず、その哀れなる典型例は日々テレビ画像に写し出されるタレントという名のゾンビどもに象徴されている。
※編者註 ── 本来「ふることふみ」は音が大切であって、漢字表記は参考程度の「ルビ」であるとする筆者栗原の考えに沿って、以下には、漢字表記を括弧内に「ルビ」として挿入した。
 あめつち(天土(あめつち))のはじめ(初(はじ)め)のとき たかあまはら(高天原(たかあまはら))になりませる かみ(神(かみ))のみなは(名(みな)は) あめのみなかぬしのかみ(天御中主神)(あめのみなかぬしのかみ) つぎに(次(つぎ)に)たかみむすびのかみ(高御産巣日神(たかみむすびのかみ)) つぎにかんむすびのかみ(神産巣日神(かんむすびのかみ)) このみはしら(三柱(みはしら))のかみは みな(並(みな))ひとりかみ(独神)(ひとりがみ)なりまして みみを(身(みみ)を)かくし(隠(かく)し)たまひき(賜(たま)いき)
 つぎにくに(國(くに))わかく(稚(わか)く)うきあぶら(浮脂)(うきあぶら)のごとくして くらげなすただよへるときに あしかび(葦牙(あしかび))のごと もえ(萌(も)え)あがる(騰(あが)る)ものによりて なりませるかみのみなは うましあしかびひこぢのかみ(宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)) つぎにあめのとこたちのかみ(天之常立神(あめのとこたちのかみ)) このふたはしら(二柱)(ふたはしら)のかみも ひとりかみなりまして みみをかくしたまひき
 かみ(上(かみ))のくだり(件)(くだり)いつ(五(いつ))はしらのかみは こと(別(こと))あまつかみ(天神) つぎになりませる かみのみなは くにのとこたちのかみ(國之常立神(くにのとこたちのかみ)) つぎにとよくもぬのかみ(豊雲野神(とよくもぬのかみ)) このふたはしらのかみも ひとりかみなりまして みみをかくしたまひき
 つぎになりませる かみのみなは うひぢにのかみ(宇比地邇神(うひぢにのかみ)) つぎにいもすひぢにのかみ(妹須比智邇神(いもすひぢにのかみ)) つぎにつぬぐひのかみ(角杙神)(つぬぐいのかみ) つぎにいもいくぐひのかみ(活杙神)(いくぐいのかみ) つぎにおほとのぢのかみ(意富斗能地神(おおとのぢのかみ)) つぎにいもおほとのべのかみ(妹大斗乃辨神(いもおおとのべのかみ)) つぎにおもたるのかみ(淤母陀琉神(おもだるのかみ)) つぎにいもあやかしこねのかみ(妹阿夜訶志古泥神(いもあやかしこねのかみ)) つぎにいざなぎのかみ(伊邪那岐神(いざなぎのかみ)) つぎにいもいざなみのかみ(妹伊邪那美神(いもいざなみのかみ))
 かみのくだり くにのとこたちのかみより しも(以下(しも))いざなみのかみまで(以前(まで))あはせて(并(あわ)せて)かみよ(神世(かみよ)) ななよ(七代(ななよ))とまをす(稱(まを)す)
∧かみ(上(かみ))のふたはしらは ひとりかみ おのおの(各々(おのおの))ひとよ(一代(ひとよ))とまをす つぎにならびます とはしら(十神(とはしら))は おのおのふたはしら(二神)(ふたはしら) あは(合(あわ))せてひとよ(一代(ひとよ))とまをす∨
 霊言(たまこと)「あおうえい」は現在にあって「あいうえお」と並び替えられ、その位相たる次元・段階を置き換えたため、日本人そのものがこの重大な本末転倒に気づかず、その結合体すなわち分子構造の剖判(ぼうはん)不能にも陥っている。
 波すなわち波長が波形を示したとき、その波形に伴う粒子は順次実相を明らかに示す場を得るが、その実相こそは「波が止まれば粒となり、粒が動けば波となる」という「波=粒子」同義一対(いっつい)の真理に基づいている。ゆえに、原子の結合体である分子の剖判は重大であり、分子の接合に接着剤など無用ゆえ、剖(わか)れることが判(わか)るようになれば、むりやり引き千切るような剥離性(はくりせい)物質も生まれず、剥離の際に相手の性質を千切取るようなこともなくなる。(つづく)

6 語るに落ちる通説プラズマ論
       (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)10月15日第303号)

●超常現象という白痴ジャーナリズム
 民主化なる虚妄のスローガンに浸る近現代の白痴ジャーナリズムは街の声を神の声と奉じるポピュリズムに自ら狂った挙句、放恣な大衆の愚昧に自ら陥るのも恥じず、単なるサバイバルに明け暮れてきたが、そろそろ自壊するほかない時期に来ている。
 超常現象が日常化するなか、超能力というバーチャル擬(もど)きの芝居に浮かれ、自らの意を粗末にし、ただ組織に縛られ朽ち果てる現時点こそ、未来を透かす最大のチャンスであるが、生ける屍を増殖した似非教育の賞味期限が分からず、現下のマインドコントロールを自力脱出できない社会は、新しい命に期待するほかない現実がある。
 電子化を推進している社会の粒子ビームシステムは、今や遺伝子の研究開発分野にも使われ、軍用雑誌にも紹介されているが、DNAの螺旋(らせん)構造から分数調波(ぶんすうちょうは)一一〇〇メガヘルツを利用し、キセノンランプの周波数を作る技術も生み出している。
 DNAを開閉させるスイッチは周波数一一〇〇メガヘルツにあり、DNAとの共鳴が可能なキセノンガスの効果を呼び起こし、DNAの更新にも利用できる道が開けている。
 そこで、多発性硬化症に触れておく必要あるが、免疫システムと精神的健康を害することにガコナハープの関与を指摘する声は、同基地の建設前にも聞こえていた。
 周波数四〇〇〜四五〇メガヘルツが人の意識への窓口だとは、かなり早い時期から言われきたが、今では未確認飛行物体(UFO)の出現は、特定周波数四三五メガヘルツの場合に限ると分かり、その裏付けはガコナハープ始動後に開示された。
 発信周波数一〇〇〇〜一二〇〇メガヘルツは窒素が主体の粒子ビームゆえ、生命活動の主役であるタンパク質にも窒素が含まれ、それは炭素と相互作用を及ぼす歴然たる証となりうる。RF(Radio Frequecy無線周波数)の多目的多様性は現在の携帯用端末機に限っても説くを要しまいが、この発信器を使うガコナハープの主役は超強力度の電離層加熱器だから、天候操作はもとより地中の透過照射も行なうが、その際に使う周波数が人の精神機能を破壊する範囲内にあるがゆえに問題は深刻なのだ。
 野生種の生物は自らの生命力が妨害されないエネルギーの場を求め、その本能から移動の方向を決しているが、近年その移動パターンに著しい異常性が確認できる。
 多数の回転式フェーズド・アレイを使うガコナハープは、地球の磁場線にメガワットレベルにも及ぶエネルギーを集中して、EHF(極超高周波)やMHF(超高周波)を浴びせ、全地球包囲網のプラズマ・ロードマップを描いたことがある。磁場線に沿うロードマップのもと、高エネルギー粒子を浴びせる発電機をスイッチオンにすれば、特定された区域は数分間レベルのうち、計画通りの管理が所期の期間中可能だと見積もられた。
 このような計画が果たして実行されたのかどうか、追跡検証することは誰にも不可能と思えるが、元素系気体の増減調整あるいは質的改変などのために、大気中の特定区域から選んだ周波数のエネルギーレベルを制御する実験は、ガコナハープで何度も繰り返された痕跡は隠しようがない。
 極付近に陣取るガコナハープにとっては、圧に左右される天候を制御することも可能であって、それには空気の塊をコントロールすればよく、凍結も温熱も操作自在というのが想定の範囲内にある。
 さらに付け加えておくと、人の脳はおおよそ〇・五〜二〇ヘルツの範囲内の電磁波を発生しており、それは周波数が凝縮集中したパルスエネルギーに影響される。ガコナハープにおいては超能力や霊能力等の感性的メカニズムもすでに解き明かしている。残された課題は、現存の危険をいかに安全へと置き換えるか、そのために必要なものは何かを探ることに尽きるであろう。だが、この課題の重大性が損なわれると未来図はハードランディングとなるであろうし、そうなれば、愚か極まる終末神話ハルマゲドン紛いの超常現象に流されるだろう。
 どうあれ、未来図は史観一つの選択で決せられるのだ。ハープという語は楽器の名前にも使われており、楽器の由来を知るだけでもまさに神話の時代と通じるのだ。だから、今こそ虚(むな)しい文字の擬音(ぎおん)から目を覚まし、本義の音(おん)に耳を澄ますべきである。さすれば、聞こえてくる音の時空にこそ本義の公が潜んでいることに気づくであろう。そして、本義の公に気づいたときこそ、ガコナハープの史観も整えられ、未来図にも終末神話の惨劇を脱して永劫(えいごう)の光明が射し込まれるのだ。

●舎人に燻る(くすぶ)プラズマ論議@
 拙著『大江山系霊媒衆』の終章に、舎人(とねり)学校のことは付記しておいたが、その舎人からプラズマについて、もう少し親身(しんみ)な説明を請(こ)うという意が示された。むろん舎人が注文を出すときは自ら相応の取材をした上での要請で、様々な事典類を消化のうえ、インターネット検索から次の情報に接し、幾つかの問題提起に辿り着いたようだ。
 前に筆者は、プラズマを深く説くと似非教育下の通説に慣らされた読者にストレスを与えるだけで役立つことは何にもないため、その経歴に伴う有力説のみに止めておいた。
 案の定、密かにプラズマとは何かを追究していた舎人は、インターネットから、北海道大学大学院の工学研究科「日野研究室」の量子理工学専攻プラズマ講座を検索し、その功罪両面もつ究極の資源に思いが募り、それ相当のストレスを抱え込んでしまったのだ。
 筆者が何ゆえ、歴史読本へ科学読本と思しき記事を多くし、その詳細を省くのかは、ひとつに本誌が図解に応じる体制を整えていないこともあるが、最大の理由は剖判可能な史観を整えないまま、幾ら科(とが)の学を述べても実証と論証は一致しないからである。
 前記講座(平成一九年版)と同様の研究は、近年世界の時流となり、実験に冷淡な日本社会の政策プロジェクトは貧弱ゆえ、現場の労苦に対して慈悲の念を禁じ得ないが、この講座における記事を以下に要約しておきたい。
 日野研究室の目指すところは半導体のプラズマによる加工、バイオ機器のチップ、極薄(ごくうす)材料の合成など、産業化のための研究にあるが、そのほかに、高温核融合(かくゆうごう)プラズマの閉じ込めに最重要なプラズマと容器壁(ようきへき)との相互作用を制御するために、次の機関と協力関係にあるという。それは、自然科学研究機構、核融合科学研究所、日本原子力研究所、那珂(なか)研究所などを指し、世界最高性能の核融合装置は、世界を先導すると自画自賛している。また学生らの就職先については日本原子力研究所ほか、東芝、三菱電機、日立粉末冶金などの機関・会社をあげ、自ら低次元なレベルも告白している。
 以下講座の認識に及ぶと、プラズマは原子の核(イオン)と電子がバラバラの状態から成るといい、その宇宙に占める割合は九九パーセントともいい、宇宙エネルギーは水素のイオン同士が合体して、その際に起こる核融合反応で生まれるとしている。ゆえに、宇宙エネルギーの生成を地上で実現しようとすれば、核融合反応を引き起こす水素プラズマの閉じ込めを必要とするが、その研究も飛躍的に発展して、構想中の国際熱核融合実験炉(ITER)の建設実現によって、クリーンで優れた究極のエネルギー源が得られる、その期待に同講座も応じていると言いたいのだろう。
 さらに、核融合プラズマの温度は約一億℃といい、逆に桁(けた)がいくつも違う低温プラズマを使う研究も進んでおり、様々な技術利用に採り入れられていると述べている。たとえば、半導体はプラズマによる超微細(ちょうびさい)加工により、格段の小型化が達成され、ダイヤモンドや極薄の機能性材料も製作できた、低温プラズマつまりオーロラとか雷のような現象から、蛍光灯のネオンサインやプラズマテレビなども出来たという。
 低温プラズマ中に多く含まれる成分には、他の物質と反応しやすい粒子があり、粒子と反応させたい材料基盤を置くと、表面に存在する原子は素早く反応し、たとえば酸素のプラズマでは酸化物が、また窒素のプラズマでは窒化物が生まれ、酸化物または窒化物は多くが絶縁性能を高めるため、薄い絶縁材料を作り出しているともいう。窒化物は硬く耐摩耗性材料として使われ、表面を金色(こんじき)に見せる場合もあり、それは塗装材料にも用いられ、その合成可能な機能性材料は、半導体のほか様々な用途が見込まれ、ダイヤモンドの薄い膜はメタンと水素のプラズマを使えば作製できるともいう。
 こうなると、何ごともプラズマに始まって、プラズマに尽きるかのような話になり、舎人ならずともストレスを抱えてしまい、克己自立を目指すより相も変わらず、似非教育下のエリートに従うほかなくなるだろう。
 共時性を伴う場の歴史を見つめれば、ガコナハープに比し、これらプラズマという論説の未熟さも歴然となるが、もう少し踏み込めば、その欠陥(けっかん)も自ら白状している。

●舎人に燻るプラズマ論議A
 前項と同じく、日野研究室の記事の要約を続けることにしよう。集積回路(LSI)の小型化の具体的手順では、基盤に負の電圧をかけ、プラズマ中におけるイオンの加速により、基盤の原子を削ることをスパッタリングと呼んでいるが、これを利用して一ミクロン以下の加工が可能となるが、さらなる小型化を求めるなら、銅の配線材料を平滑にすればよいという。新規の方法としては、斜角度方向からイオンを入射させ、凸状を優先的に削り取り、さらなる平滑を実現しようという研究もあるという。溝のある銅の表面に斜めからアルゴンイオンを入射させると、表面凸部が選択的に削られ、この平滑加工は小型バイオチップの作製に有用だといい、やたらとイオンという語の連発が止まらない。
 超高温の核融合プラズマはドーナツ状トーラス容器の中に磁場を作って、閉じ込めた間に重水素イオンと三重水素イオン、すなわち水素イオン同士の衝突から核融合反応が起こるという。この際には、中性子が一六〇〇億℃またヘリウムが四〇〇億℃の値を示し、ヘリウムはイオンとしてプラズマ中に生成されるため、磁場に閉じ込められるも注入する冷却水素燃料との核融合反応から超高温となり、中性子エネルギーは壁に衝突して、これが熱に転換するという。この熱を取りだしタービンを動かし、発電するのが核融合炉で完成には三〇年かかると言われたが、すでに核融合エネルギーは得られたともいう。
 この核融合炉完成の最重要課題とは容器壁の耐損耗性(たいそんもうせい)にあり、超高温に曝されたり、中性子が衝突を繰り返したり、その劣化が問われるなか、中性子の衝突は炉壁(ろへき)を放射性物質へと変えるため、絶対条件の耐用年数は最短一〇年が求められる。いま低放射化材料の開発とともに、ダイバータと呼ぶ磁場構造にも熱が集中するため、高熱流束(りゅうそく)機器の壁を使い強制冷却しているが、これが打開策と成りうるかどうかには多くの問題点を抱えていると告白する。悩み尽きないことの白状には慈悲の念を禁じ得ないが、以下もう少し講座の方向性に触れておきたい。
 プラズマと炉壁との相互作用は、核融合プラズマの閉じ込めにより、強い影響を与えるプラズマが壁に当たり、壁を構成する原子がプラズマ中に不純物として入り込むために、そのエネルギーは光として壁に損失され、水素燃料も吸蔵(きゅうぞう)されるが、反作用から閉じ込め時間の短縮にも通じている。課題は不純物を出さない工夫であり、さらに吸蔵水素を少なくする工夫などもあり、次の機関と各課題について、共同研究に取り組んでいるという。
 すなわち、自然科学研究機構の核融合科学研究所とは、世界最大ヘリカル型の核融合装置LHDを使って、また日本原子力発電所とは、大型トカマク装置JT60を使った共同研究のなか、プラズマと壁の相互作用に関する解明と制御に力を注いでいるという。
 プラズマにおいてはその挙動も材料表面評価も、従来の常識では解明不能な点が多々あり、実験用設備としては、ECRプラズマ装置やECRイオン装置ほか、直流放電装置、HFプラズマ装置(マグネトンスパッタ)などを使用しており、また核融合プラズマ壁の問題に関してはECRイオン照射装置、グロー放電装置、昇温脱離(だつり)装置、電子ビーム蒸着装(じょうちゃく)置などを用いるともいう。
 大型ヘリカル装置や大型トカマク装置には、照射実験で開発した材料を取り付け、その実際テストを繰り返し、その結果を基にして作製した合成材料や表面改質(かいしつ)を核融合プラズマに曝し、そこに生じる様々な結果を分析(ぶんせき)装置にかけて解析(かいせき)するという。具体的には、表面原子の状態が如何(いか)に変化したか、表面の結合および構造からその変化の具合などをフォローアップする仕事があり、電流ゼロとなる電圧はプラズマ電位といい、イオンと電子の運動速度に伴う差異は、プラズマが正の電圧にフローティングしたとみなし、プローブな電極がシールド電極に被われるときは、実際の電圧より低い電圧が観測されたこともあるという。
 因みにトカマクとはロシア語の電流・容器・磁場・コイルの頭文字を組み合わせた合成語であり、具体的には、環状磁場を使って高温プラズマを閉じ込める核融合研究装置を意味している。
 ともあれ、以上紹介したような研究の成果がどうあれ、こうした研究分野からガコナハープに行くような人材はとても育つまいと思われる。

●語るに落ちる通説プラズマ論 
 前項@とAに要約したプラズマ論は大凡(おおよそ)公金を使う研究機関が常識とするもので特に優れた内容は見当たらず、似非教育下の無駄遣いを明かす内容ゆえ、その告白の層を筆者は評価対象としたので、特定の団体を批判する気は毛頭ない。
 陽光と月光に恵まれながら、火の使い方に目覚めた文明は、やがて各種の資源開発に励み、いま究極の資源として電磁波運用を促進する政策のもと、無線周波数を使う電子化社会に生活している。発電も送電供給も無線化促進の方向へ向かうだろうが、それもこれも共時性を伴う場の史観統一路(とういつろ)を形成しなければ、再び文明は莫迦(バカ)げた歴史を繰り返すだろう。かつて「そんなに急いで何処へ行く」という標語も支持されたが、文明は世界ハイウェイ構想のもと、大型科学技術という機械化を促進し、その公害に苦しむと、今度は量子力学技術という電子化を促進し、その電磁波障害に冒されている。
 わずか数百年で、科学的運動は人口急増に歩を合わせたが、その結果として生まれたのはロボットやサイボーグ、クローンに均(ひと)しいエリートを養うシステム、現在そのエリートを養うシステムが自ら壊れようとしている。自壊(じかい)は自爆(じばく)と同様に救いがたい厄介であり、核融合炉と同様の熱力学的矛盾を孕むがゆえに、多くの犠牲を道連れに想定範囲外の社会問題を惹起せざるを得ない。国際政治の場においては低次元も極まる議事進行に右往左往しているが、核磁性のスピンも核磁気のモーメントも、核整列あるいは核反応、核分裂も、そもそも原子核自体の常識論さえ怪(あや)しい段にすぎないのだ。時空と向き合う文明の行きつくところ、オリンピックもノーベルショーもすべてはローカル線を敷くロードマップに依存しているが、文明は新幹線のようにローカル駅を目先優先で素通りし、結果、過疎化(かそか)とか限界集落とか、歴史的遺産をないがしろに生琉里(ふるさと)を忘れ、幻覚(原核)玉虫色ワードのイオン(行く)に乗りまくるのだ。(つづく)

5 ガコナハープと電磁波洗脳操作
       (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)10月1日第302号)

●高濃度プラズマの基本特許の行方
 高濃度プラズマに関する第二の基本特許は、イーストランドとサイモン・カルノの共同出願である「プラズマの人工的な電子サイクロトロン加熱地区を作り出す方法と装置」と題されていたというが、これは現在も行方不明とされている。
 高濃度プラズマ基本特許の第三番目の標題は「空中において高速運動する素粒子の被膜を生成する方法」という。これも消息不明とされる。
 以上の三点に関連する特許が前記の一二件の特許で、それらすべての特許をレイセオンが独占しているのだ。
 レイセオンが独占しているそれらの特許一二件の一部を確認すると、
   基本特許に附帯関連する処理機
   MHB(電磁流光線体)発電機
   発信機
   アンテナ
等々の装置と使用法が並べ立てられている。
 どうあれ特許制度そのものは、日欧が推進する先(せん)出願主義と、米国主導の先発明主義との間に統一場なく、米国市場は貪欲な消費性向によって特許と訴訟のビジネスで成り上がり、他には独禁法を唱えつつ自ら寡占(かせん)王国を目指す社会なのだ。
 それはさておいて、ガコナハープが使う周波数は、一・四五メガヘルツと一・八メガヘルツと七〜二〇メガヘルツであって、これらの周波数を多用するのが常である。また、核融合装置の型式から判断しても、国際テスラ協会の情報を入手すれば、ガコナハープの狙いも明らかに見えてくる。
 鉄条網と数百キロメートルにも及ぶトウヒ(唐檜)に囲まれた大森林ではアンカレッジ寄りのガコナにおいて、アンテナのテストが日常化しており、政治的ミステリーともいうべきSDI(宇宙ロケット防衛計画)を演出したり、国際社会の無知蒙昧を嘲笑(あざわら)うかのような話題を提供して煙幕を張りつつ、着実な実験の繰り返しによって、人類文明の未来図を定めようとする動きが進められている。

●国際社会に広がる電磁波障害
 小賢(こざか)しい理屈を省(はぶ)きハープに触れてきたが、本稿の目的に照らすならば、大凡ハープとは何かのイメージさえ浮かべば、現代情報社会の病巣も(びょうそう)簡単に透(す)けてきて、小田原評定に明け暮れる民主化ウイルスの禊祓も(みそぎはらへ)可能となる。冷戦構造下における事件には北朝鮮による拉致問題はじめ限りない未解決の事案が含まれているが、目先に追われ先送りを免れない国際政治と、そこにぶらさがって井戸端会議(いどばたかいぎ)に明け暮れるジャーナリズムの商業主義のお蔭で、大半の脳が電磁波障害に冒(おか)されている。特にテレビ文明の下で醜い姿を晒(さら)して恥じないタレントの如きは本誌安西稿「お金の本質」で指摘する哀れな人間の姿そのものであり、「時は金なり」という悪のイデオロギーを蔓延させる浮浪性感染菌となり、オレオレ詐欺と変わらない感染媒体の役目を果たすので、克己自立ができないまま生ける屍として終わるしかないのだ。
 以下では、電磁波事件と洗脳工作の過去の履歴を簡単に検証しておこう。
 旧ソ連は後発(こうはつ)NASAの追い上げに対して、気象制御装置の強化に着手、米国産飛行体の実験阻害(そがい)に止(とど)まらず、ロケットやミサイルの空爆(くうばく)実験を敢行、スペースシャトル「チャレンジャー」の崩壊(ほうかい)に際しては、米ソ双方がスターウォーズを匂わせたり、それに乗じてハリウッド映画も直(ただ)ちにSFビジネスを展開している。
 以後、飛行体の墜落事故が多発するなか、例えば、米オクラホマ連邦政府ビル爆破(ばくは)事件の検証を進めていくと、爆発は二度生じ、二回目に際しては、電磁波放射(ほうしゃ)が継続していた事実も報告されている。
 他に同様の例は尽きないが、電磁波障害に冒された国際政治と、その残(のこ)り滓(かす)に群(むら)がる民主化ジャーナリズムは、解(と)けないミステリーの連鎖(れんさ)を解明すると称し電波を無駄遣いしつつ益々(ますます)その呪縛(じゅばく)に絡(から)め取られては藻掻いている。その哀れな症状はさながらチェンジ(抗原変異)を繰返すインフルエンザウイルスに冒されたさまに酷似する。
 一九五三年、「MKウルトラ」なるコード名のもと、薬物や電子チップ、電気ショックなどによって失神状態を誘発し、その心神喪失中に暗示を与えて人の行動を制御すべく様々な計画が実行に移された。その実験に取材中の筆者も巻き込まれ貴重な体験をしたが、米軍は以後その洗脳プログラミングに磨きを掛け、ますます苛烈(かれつ)さを究(きわ)めている。
 筆者は幸い(さいわ)にも後遺症(こういしょう)を脱したが、「ムーンストラック・プロジェクト」が一九五八年から始めたのは、要人(ようじん)の手術中や誘拐(ゆうかい)した要人に対し、電磁波発信チップを密(ひそ)かに脳や歯に埋め込むことだった。その目的は単に行動追跡に止まらず、マインドコントロール、行動操作、プログラミング、秘密工作に利用するためなどであった。
 同年の「オリオン・プロジェクト」は亡命などを求める要人から事情聴取するとき、薬物や催眠術あるいは脳に電気ショックを施し、その暗示作用にによって米国への忠誠心を確保しようとする試みだった。
 一九六〇年始動した「MKデルタ」は微調整(びちょうせい)可能な電磁波を使うサブリミナル暗示操作により地域的単位で人々の行動や行為をプログラムし、疲労感(ひろうかん)や気分的(きぶんてき)ムラを誘発(ゆうはつ)し、機能不全行動がどのような社会的犯罪を起こすのか測ろうとしたもので、最終的にはそれらを意図的に仕掛ける実験にまでエスカレートしたのである。
 一九八三年の「フェニックスU」は特定の地域を対象に地震(じしん)を発生させ、その地域大衆の動向をプログラミングする実験をいうが、これまた電磁波を使い対象地域はモントークであった。
 一九八九年の「トライデント」は、黒いヘリコプター三機の編隊(へんたい)によって特定の団体または個人を対象とし、大集団の行動管理を行ないつつ、暴動(ぼうどう)を封じるなどの実験を展開したが、後にこれに米連邦緊急事態管理庁フィーマ(FEMA)の深い関与のあったことが広く知られた。
 これらの実験にIT市場開設が必須であるのは言うまでもないが、それを利便と浮かれるのはノー天気な的(まと)外(はず)れであって、一九九〇年の「RF(無線周波数)メディア」はテレビ・ラジオを経由したコミュニケーションによりサブリミナルの暗示(あんじ)から人の行動欲求を操作し、心霊(しんれい)能力を破壊するプログラミングを行なっている。
 それと時を同じくして発動された「タワー」は、携帯電話を使った広域サブリミナルによる神経強震をコード化して、神経細胞に変化を与えつつ、DNAによる共振操作ないし超能力に類する抑制にも手を染めたのだった。
 どうあれ、宇宙一端の太陽系の一部にすぎない地球生命は功罪(こうざい)両面が伴う天然資源を利用してきたが、もしそれを文明と呼び、その究極が電磁波利用と気づいたのならば、今こそ大自然の営みに沿う霊言(たまこと)の教えが必要なのだ。

●初期ガコナハープと国際社会
 前項で霊言(たまこと)の語を用いたが、その意味はコトタマの本義であり、詳しくは筆者三部作を参照されたい。
 一九九四年一月一七日ロサンゼルス市ノースリッジで発生した大地震は、心霊能力重視の米連邦政府を揺(ゆ)るがし、御用超能力集団の威信を失墜させたが、翌年の同月同日に発生した阪神淡路大地震も、自社政権の無知蒙昧(むちもうまい)を明らかにした。このとき、ノースリッジ地震一周年に当たり大阪で予定されていたのが、日米両国の地震対策学術会議で度肝(どぎも)を抜かれた学者連中は寝ぼけ眼をこすることさえ許されなかった。
 前年を振り返れば、二月三日に米国はベトナムへの禁輸措置(きんゆそち)を解除、日本は小選挙区比例代表並立制を三月二四日に可決(施行(しこう)は一二月二五日)、四月六日アフリカ中央部ルワンダの集団虐殺は国連がジェノサイド条約規定に違反すると断罪した。六月一五日にはバチカンとイスラエルが国交を樹立、翌日カーター元米国大統領が北朝鮮で金日成と会談する。同月二七日に松本サリン事件、同月末に村山政権組閣(そかく)、七月八日ナポリ・サミット中に金日成死去の報(ほう)などある。
 翌年元旦オーストリア、フィンランド、スウェーデンがEUに加盟、同日WTO(世界貿易機関)が発足して、三月二〇日に地下鉄サリン事件、その一〇日後に起こるのが警察庁長官國松孝次の狙撃事件、四月一九日に東京外為(がいため)市場は一ドル七九・七五円という史上最高の値(ね)を刻み、同日オクラホマ米連邦政府ビル爆破事件、五月七日に仏大統領選でシラクが勝利、その仏は九月五日に南太平洋で核実験を強行。因(ちな)みに核実験は支那が一九九二年から九六年の間(かん)毎年実施、一九九八年にはインドとパキスタンが実施している。七月二九日にはベトナムが東南アジア諸国連合(ASEAN)に正式加盟、八月五日に米国・ベトナム国交正常化、一一月一六日に韓国は元大統領盧泰愚を逮捕、一二月三日に韓国は前大統領の全斗煥も逮捕、因みに前者は懲役刑収監中の一九九七年特赦、後者も死刑宣告後、前者と同じく特赦が下される。当然のことだが、これら情報の深層をガコナハープが知らないはずはない。
 私利私欲に無縁で公し(おおやけ)か念頭(ねんとう)にない筆者にとって国際社会で何が起ころうと、剖判(ぼうはん)さえ可能なら安定を保つのも難しいことではない。ここではガコナハープが前記事象(じしょう)と如何(いか)に関(かか)わるかの邪推(じゃすい)を控え、最も重大なガコナハープの機能性に触れておきたい。
 大衆の集団的行動を歴史的に捉(とら)えてみると、集団自体に組織的工学論から分類して宗教、政治、軍事、会社などの違いがあることから、そのマインドコントロールもいくつかのパターンに分けられた。それは古典(こてん)科学の考え方を基礎にして始まったが、相対性理論と量子論の間に確執が生じると、その確執に洗脳理論も影響され、結果的に齎された曖昧(あいまい)さを克服する解説は未だに皆無という状況にある。
 つまり、ガコナハープの電離層操作により電磁波の本質が判明してくると、従来の電磁論と完全に異なる方向性が見られ、現行の似非教育が何の役にも立たないことが明らかとなったのだ。役に立たないのは仕方ないとしても、その反動作用を放置(ほうち)すれば、民主化における権力の如何なる強制作用を以(もっ)てしても、とうていソフトランディングなどできようはずもない。
 いわゆる五五年体制は戦後日本の体裁を繕い、冷戦構造の自壊(じかい)とともに、名実(めいじつ)共に寄合所帯(よりあいしょたい)という本性をさらけ出したが、今時(こんじ)は政権交代の語に現を(うつつ)抜かし、その原因を挙(あ)げる段になると、救(すく)う術(すべ)もない世迷い言(よまいごと)は小選挙区制(しょうせんきょくせい)と応じる。何を言おうと勝手な社会こそ民主社会だと思うのだろうが、ガコナハープ式マインドコントロールの術を(じゅつ)知れば、そうした思い込みこそがすでにマインドコントロールの餌食(えじき)とされた証で(あかし)あり、せっかく人として生まれながら、もはや畜生に(ちくしょう)も及ばない認知障害を抱え彷徨(さまよ)い続けるほかはない。
 非殺傷性兵器(non-lethal weapons)とは、意味不明の早口や大声で相手を黙(だま)らせ無気力にすることで戦闘不能に追い込んだと勘違いしたり、これと真反対(まはんたい)で如何にも冷静を装い(よそお)ながら、持論(じろん)に乏しいまま他の言説引用(げんせついんよう)を多くする言論特徴を指す言葉で、典型的なガコナハープ式マインドコントロールの餌食といえよう。
 アルファ波、ベータ波、デルタ波、シータ波の各周波数は人の意識状態に種々関係するため外的遠隔操作による周波数干渉が可能となり、人の脳行為を変化させることができる。

●人の脳と信号波の関係
 アルファ波を周波数で示すと約七〜一三Hz(ヘルツ)、ベータ波一三〜二五Hz、デルタ波は約〇・三〜三・五Hz、シータ波三・五〜七Hzとされているが、アルファ波状態は受容性(じゅようせい)が大きくなりリラックスするため、人に投げかけられる質問に対しては、カリウムまたはカリウム・スパイクともいうシータの突発性(とっぱつせい)反応が生み出される。効果的なプラズマの変化に要する出力レベルは、GW(ギガワット)の範囲にあり、電磁流体(でんじりゅうたい)の力学的装置を使えば、天然ガス、石油、石炭などの燃料、また水力発電のエネルギーなど消費するが、アラスカ州ノーススロープの天然ガスと石油は極磁場線(きょくじばせん)が集中しているため、理想的な地の利を得ている。つまり、プラズマの加熱発信器に要する莫大(ばくだい)なエネルギーの供給が可能であり、天文ハープでは不可能な仕事を行なう格好の場を意味する。
 共鳴効果(きょうめいこうか)を基礎に拡大送信機を開発、その実験をコロラドで行なったテスラは「いずれ地球は水浸(みずびた)しになるが人工オーロラは闇夜(やみよ)の後(あと)に弱く和かな光を生ずる」との予見(よけん)を述べている。その意味は温暖化と騒いでいる現在の現実に通じている。相対性理論が影響力を増していくなか、同時代テスラは実験に明け暮れ、その一環としてエジソンの直流回路に学び交流回路を仕上げるが、その進行形は電子分野に求めた。単なる亜流(ありゅう)にすぎないイデオロギーは簡潔(かんけつ)な原理原則を殊更(ことさら)難しくする結果、応用力こそ重要と勘違いして、素元(そげん)へ戻れない接着構造不全に狼狽(うろた)えている。電離層と磁気圏への過給(かきゅう)は高エネルギー粒子の発生を意味するが、テスラは何度も実験を重ね、将来に第二次世界大戦を見透すと、自らの経歴に自ら怯(おび)える日々を隠せず、その結果遺言(ゆいごん)にも斉(ひと)しい予見を述べたのではないかと思える。過給すなわちスーパーチャージとは内燃(ないねん)機関などの出力アップを行なうため、吸入空気(きゅうにゅうくうき)を予め(あらかじ)高めておく圧縮を指し、この解釈を是とする理屈が天下を征しているが、それはテスラのような実験屋には通用しない。
 核磁気(かくじき)共鳴映像法は今や珍しくないが、人の脳にミエリン鞘が(しょう)存在していることは既(すで)に知られており、ミエリン鞘が消えるのは多発性硬化症(こうかしょう)の始まり、その原因の一つに極超長波(ELF)や超長波(MLF)など常軌(じょうき)を逸(いっ)する電磁波に曝(さら)されて起こるデータもまた知られている。電磁場の超常周波数により、ミエリン鞘が消えるのは四三五メガヘルツと一〇八〇メガヘルツとであることが分かった。この信号波はモントークのピラミッドに示されるものと似た粒子の移送(いそう)に始まる。
 大気中に七五・五パーセント存在するという窒素(ちっそ)は電磁エネルギーを構成する単位としての速度を永続的に増大させるため、粒子加速器として大気の相互作用に最適の条件を有する。光速近くまで加速したときの粒子は莫大な量のエネルギーを解放するが、同種の場は地球上に約二四〜三六ヶ所あり、ポップコーン衛星(えいせい)とも呼ぶ小型衛星の打ち上げ場所に利用される。この粒子加速を促す(うなが)ビームは地球上を周回する人工衛星ネットワークの周辺でバウンドし、幾つかの同衛星によるビームの増大または結合を起こさせる。これら合体(がったい)ビームを天空どこにも向けられる粒子波(りゅうしは)とするため、前記二種の周波数レベルが使われ、衛星の位置また方向の制御に利用される。
 送波(そうは)一〇八〇メガヘルツは衛星発見用に使うアンテナが指向性(しこうせい)なら、所定の時間内に存在する天空の位置を正確に指摘するが、もう一方の四三五メガヘルツの信号波(しんごうは)は、窒素ガスの電子化により、粒子ビームの送波を一〇八〇メガヘルツに転換させる変換器の役割を果たしている。四三五の約二・四八倍が一〇八〇に等しいが、これは粒子ビームが互いに打ち消し合う際に生じる副作用として、窒素と反窒素が衝突するときにキセノンを放出するという実験結果を裏づけとしてる。
 すでに修復厄介な問題に発展しているが、この周波数二種は前記のほか、マインドコントロールにも流用され、高い方の周波数を使うと、体内に窒素とキセノンが通常量以上に増え、今や「エコノミー症候群」と名づけられた航空塞栓(そくせん)病という副作用を引き起こすことも分かっている。 (つづく)

 端境期の危うい理論
      (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)9月15日第301号)

●エクトプラズムそしてプラズマ
 地磁気極(Geomagnetic Pole)とは、地磁気を地球の中心に据え棒磁石一本で近似した際の棒磁石と地表の交点二つを指すが、北半球と南半球の反対側に位置する場所は、国際標準地球磁場(IGRF)として、通年の位置が決せられている。たとえば、一九〇〇〜二〇一〇年までのうち二〇〇五年では、北緯七九・七度と西経七一・八度のグリーンランド北西端付近に対向するのは南緯七九・七度と東経一〇八・二度の南極大陸における太平洋寄りとされ、主磁場の変化移動を地磁気の永年変化と呼んでいる。それらの長期的指標から近年の特徴を見てみると、地磁気の永年変化移動が地磁気極に比べ、極端なほど速い傾向にあり、特に磁北極の加速異常が確認されている。それは、アラスカ州に隣接するカナダの機関(Geological Survey of Canada)が公表した二〇〇一年の実測データによると、国際標準地球磁場の試算と異なり、磁北極が北緯八一・三度と西経一一〇・八度の実測値とともに、その変化磁場の日変化は数十キロメートルもあり、その反対側の磁南極は南緯六四・七度と東経一三八度に位置することが確認された。
 むろん、筆者は地磁気の要素七成分ほか通説のプラズマ論も承知しており、実証現場と論証現場の確執も取材しているが、詮ない屁理屈は省くようにしている。それは本稿が科学読本と違うからであり、似非教育下の通説に従えば読者にストレスを与えるだけ、何の役にも立たず、未来を透かす目的にも助けとならないからである。つまり、磁北極に生じた加速異常はハープの実験に理由があり、その善し悪しを論じようと、誰もガコナハープに逆らうのは不可能ゆえに、ひたすらアマテラスの降誕を念ずるほかないのだ。
 さて、エクトプラズムのギリシア語の原義は「形を作る」であり、宗教界では「神により創造されたモノ」とも捉え、神秘的、霊的な空間と結ぶ場合に使われる。のち生理学をやるヤン・ブルキニエ(チェコ)らが血漿(blood plasma)や原形質(proto plasma)などと同義に使いだし、後年ウイリアム・フルックスが放射性物体(radiant matter)の発見にあたり転用に至ると、一九二八年アービング・ラングミュアが論文中にプラズマの何たるかを説き、現在に通じているとされる。
 すなわち全体としては、中性系統質プラズマは構成粒子が電荷をもつため、自ら粒子運動を起こし、そこに生じる電磁場と相互作用を及ぼし合うため、気体とは大きく異なる物性という考え方が支持されている。
 一九一五年一二月八日ニューヨーク・タイムズはニコラ・テスラの特許番号一一一九七三二を紹介し、「送電線を使わず、量と関係なく如何なる場所にも送電できる装置、それは平和のために開発されたが、戦争に使われるとの恐れもあるので詳細を語る時期ではない……」と報じた。前記した同紙の記事と合わせ読めば、広島、長崎の地上弾に飽きたらず、天空での核実験により電離層における現象効果からプラズマに狂奔する、過去と未来の連続性は明らかで、今や化石燃料など単なる化石でしかない時代が目前に来ており、今さらエコを売物とするインチキ機器に躍らされて何とする。なぜなら、何でも政策に乗じる民間市場のプラズマはいまだ危機管理が行き届いておらず、目先の欲に溺れているだけだからだ。
 物質は安定しようとする原則があり、形を作るプラズマは神(情報)の創造するモノと伝承され、実相に向き合う宗教も、実在に向き合う技芸も、共にエネルギー保存の法則を認めつつ協調せず、互いが似非(蓋然性)の神に救いを求めていく。一九七〇〜八六年の間アレシボなどの天文ハープは電離層HF(短波)操作実験を盛んに行ない、その調査観測結果を説くため、通例のパラメータにおける不安定度に精力を集中し、結果的にこれまでの常識は間違いであり、電離層のプラズマは強いプラズマの乱れが局地化した状態形成に達しながら非直線的な発進を行なうという証拠を明らかにした。つまり、空洞化を誘引する局地化状態は自己を維持する電子密度の減少により、捕獲された高周波のプラズマで成り立つが、多くの異なる不安定度プロセスが互いに影響を及ぼして増大する結果を齎すのは何事にも当てはまる現象である。不安定度プロセスが似た者同士で競い争うなか不似合いの波(なみ)プラズマが相互作用を起こし、その際に伴う相互作用の研究も終えたというが、プラズマ中に生じる不安定度は高周波に誘発されるポンプ波(は)に吸収されても、高周波誘発は他のプロセスにも影響を及ぼすのだ。
 多くの不安定度プロセスの効率は、地磁気傾斜角度に左右されるがゆえ、プラズマ内の不安定度が競争する性質は、地磁気緯度とともに変化の度合いを予測しようという考え方も生じるが、現行ガコナハープの未来図は誰にも読み切れまい。

●端境期の危うい理論
 開かれた時空を自在に行き交う情報パーツは必ず分解と復元が可能ゆえ、それを公と定義できるが、生命のメカニズムに置き換えるとき、それは危険に向き合う条件を前提に予防、診断、治療、養生の順序を踏む。閉じられた時空では、日本政府が怯(おび)える医療保険制度に見られるように、予防、診断を軽視のうえ多額の税金を治療に偏向(へんこう)、それを理論的アプローチで誤魔化そうとするなら、必ず行き場を失(しっ)するときがくる。
 天文ハープとガコナハープの違いにつき、要点を絞(しぼ)り、なるべく小賢(こざか)しい理屈を省くようにするが、プラズマは生命にとって、重大な危険が同居する未来の資源だから、好むと好まざるとに拘(かか)わらず、必ず天下を征(せい)するモノとして日常化してくる。もはや誰も逃(のが)れられず、プラズマを知らざる者は、奇(き)とし珍(ちん)とする事件事故に巻き込まれていくが、プラズマを知る者は、奇も珍もない現実を受けいれ危険に向き合う予防措置も可能となる。
 まず、天文ハープでの実験観察では電離層プラズマに有効的電子の熱ロスのプロセスがないため、文字どおり加熱に終始しており、また一つの地磁気緯度で得られる観測結果ゆえ、他の地磁気緯度における測定結果も含めて、理論値は悉く裏切られ、先に設定した目的は何も達成されなかった。さらに加わる実験実測においても高出力HFに基づき起こり得る物理現象と、その背景の電離層が強固(きょうこ)な関係を有するために、局地的電子エネルギーの消散率が低い場合のデータしか得られない。中緯度(ちゅういど)の電離層は薄(うす)いため安定し固定された状態を特徴とするが、高緯度(こういど)でオーロラが生じる電離層は周知の通りダイナミックである。オーロラ現象を生み出す高層電流の場は緯度、高度、現地時間の関数(かんすう)により変化の程度が異なり、電離層の厚(あつ)みはE層(上空九〇〜一三〇km)が二〇キロメートルを越えたり、F層(同一三〇〜一〇〇〇km)が一〇〇キロメートル以上との予測があり、また不規則性(ふきそくせい)(cm〜km)は、E層で起こる高層電流がF層に広がるほどに不安定度をもったり、F層での流れが更(さら)なる不安定度を引き起こすなど太陽のフレアと同様の高エネルギー粒子が、D層(同六〇〜九〇km)を作り、磁場線に沿(そ)う高い伝導率(でんどうりつ)で磁気圏へ及ぶなどの予測も出されていた。
 高緯度電離層加熱プロセス、つまり、ガコナハープの理論的アプローチは、天文台実験データを設計に役立てたというが、その装置(そうち)は組立式ユニットであって、単なる理屈のカモフラージュとしか筆者には受け止めようがない。周波数帯一メガヘルツの近辺から一五メガヘルツまでの加熱装置によって、広範囲の電離層プロセスの調査を行なえば、異なるアンテナ列(れつ)の部分を使う多周波数の運転はHF発信のアンテナ帯域幅をミリ秒で変えられ、光速走査が可能な加熱装置あれば、電離層の加熱区域も大規模となり、工学上は垂直を軸心に傾斜角(けいしゃかく)四五度まで、マイクロ秒レベルの走査能力を全方向へ広げられる。そして運転上のモードに持続波(CW)とパルス化モードを含めれば、加熱モードを選ぶ柔軟性は多様な電離層調節の技術を可能とし、取組むべき問題も多様化される。また射程以上の電離層プロセスは原子番号54キセノンと、酸素に生じる波(なみ)の分極化(ぶんきょくか)も可能であるが、運転周波数、走査の角度と方向、出力レベルの調節など加熱装置に関するパラメータ(媒介変数(ばいかいへんすう))を早く変化させる能力は、電離層調節区域の規模を拡大させたり層中のエネルギー密度の自己制約効果を発現させずに、供給を保証する技術開発などの諸問題がある。
 これらは一九八〇年代の指摘(してき)であり、プラズマの状態を観察する手段の提供や、HFの加熱により、電離層の中のプラズマの乱流の(らんりゅう)発生と高エネルギー電子の加速調査などに取り組んでいた。結果的に、天文ハープを全体的効率性で比較すると、西側陣営は東側陣営を遙かに上回るところとなり、それが旧ソ連を崩壊(ほうかい)させた道筋へと通じるのであり、ますますガコナハープへの熱は高まっていき、今ロシアは巻き返しに躍起(やっき)の様相を見せている。

●電離層診断に使う道具例
 旧ソ連の崩壊は歴史の必然であるが、アラスカ・ポーカーフラット・ロケットの発射実験も絡んでおり、少し当時の電離層診断に使われた道具に触れておきたい。

★加熱装置に誘発され、電離層内に生じる乱れに刺激される、電磁放射物の発見に要するHF受信機。
★地磁場に沿いながら生じる、短いスケール(一〜一〇メートル)の不規則性振幅(しんぷく)を測定(そくてい)するために使う、HF及びVHF(超短波)レーダー。
★加速された電子の流れやエネルギースペクトルの測定、及び人工的に発生させる大気上部の大気光(たいきこう)三次元的映像を提供するための、工学面像機(めんぞうき)。
★人工衛星のダウンリンクに、加熱が与える影響を査定(さてい)し、大きなスケールでの電離層構造の診断を行なうシンチレーション器具。
★様々な距離で信号波(しんごうは)の強さを記録するための極超の(きょくちょう)低周波受信機。
★E層とF層の中を背景に存在する、電子密度の概要(がいよう)を測定するために使う、デジタル式HF電離層ゾンデ。
★電離層内における大量の流れと、電場を測定するために、地球磁場における変化を観察する磁気計(じきけい)回路。
★電離層内の伝導率測定と凝結粒子の観察を補う(おぎな)光度計。
★D層内の変化を測定するための超低周波の音響機(おんきょうき)。
★これらに附帯(ふたい)しながら関連する追加データとして特に乱れた電離層の状態データを提供するリオメーター。

 これらの機器の主たる用途は、極超低周波と超低周波を発生させることで、米国防総省の重要な伝達システムは、以後30ヘルツ〜30キロヘルツの電波を使うようになる。こうした周波数は、必要最小限エネルギー・コミュニケーション・ネットワーク(MEECN)にリンクするものと、潜航中の潜水艦に伝える電信メッセージ用とがあり、後者(こうしゃ)では、70〜150ヘルツの間が良好とされ、電波発生のたびに電離層の加熱操作を要していた。この段では西側も旧ソ連も直ちに追い着いており、落雷(らくらい)でも生じる同じ信号波は、電離層に伝播して地球の磁場線に沿うなか、捕獲される荷電粒子と影響し合いつつ時々それらが大気下部帯域で凝結する現象も起こしており、それは人工衛星の死活問題ともなっていた。
 HF加熱が電子の地域的減少(ホール)を生み出せば、その区域を通過していく電波の波及(はきゅう)はその影響を受けて当たり前であるが、このホールを利用する技術開発から人工レンズが生まれており、沢山(たくさん)のHFエネルギーを更なる上空の電離層に作るレンズに焦点を当て、新規の電離層プロセスを診断する目的において、電離層ホール・レンズとも呼ぶ操作が使われた。電子加速とは十分なエネルギー密度を電離層でエレキボルトからキロエレキボルト、さらにメガエレキボルトに上げていき、その高エネルギーを捕獲する目的で使う技術を指す言葉である。HF加熱装置の電子加速効果は人工衛星センサーの測定装置とともに宇宙ステーションで高エネルギー電子の影響を調査し、それをコントロールできるかどうかの研究に通じており、宇宙船上の高出力発信装置が電子加速された荷電粒子によって宇宙船に有害(ゆうがい)な影響を与えるプロセスは確認済(かくにんずみ)とされている。
 上空に乾燥(かんそう)した空気層があるとき、電波が下方に屈折(くっせつ)し、地表に沿いつつ異常に遠くへ到達することは、E層とF層の帯域にHF伝播を助ける何らかの存在を裏付けるが、それがダクトと呼ばれるようになる。幾何学的考察では、ダクト接近は不可能と地獄回路に遊ぶゾンビの限界を晒すが、開かれた時空は立体構造であり、ダクトにアクセスすることは不可能ではない。その裏付けこそ聖地論にある。
 以後、旧ソ連の崩壊は、ユーラシアからヨーロッパに伝播さらに世界中へと広がり、いま米国も壊(こわ)れようとしている。

●AIM(人工電離層ミラー)とは
 放射素子相互間の位相に変化を及ぼすフェーズ・ド・アレイは、アンテナを動かさないままビームの方向や放射パターンを変えるレーダー・アンテナの装置を指し、大気にプラズマ層を作る仕組みはフェーズや周波数をコントロールするヒーター・アンテナを使い、作り出したAIMにより広範囲にRF(無線周波数)を反射させていく。これらアンテナがプラズマ層へ電磁波を放射すると、周波数の次第(しだい)によって、更なる上空のプラズマ層に影響を及ぼし、新たなプラズマ層が形成される。地球電磁波線に沿い作られるプラズマの粒子がアルファ波(は)のように角度一定で動き続ければ、その影響は地表の電磁波線を集中させ、角度の変化は粒子の向きをも変えられる。この向きを変えられた粒子の点は鏡点と(きょうてん)呼ばれるが、別の場に違う鏡点を作れば、鏡点二つは接合鏡点と呼ばれ、接合鏡点の間(かん)を飛び交う粒子は、理論上永久的に飛び続けることになる。
 一九九三年一一月三日の米空軍記者会見は前記APTI社の基地建設請負契約を報告するもので、ガコナに低出力HFエネルギー放射装置の建設と実験が目的という。本社をロサンゼルスに置くAPTIは事務所をワシントンに設け職員二五人、当時の年商額は約五〇〇万ドル、親会社のアルコがアラスカで行なっていた事業は天然ガスと石油の生産分野で日産一六〇万バレル、天然ガスは当時一二〇億ドル規模のパイプラインを建造中と伝えられていた。翌年七月のEシステムズ社との取引は前記したが、Eシステムズは当時年商額一七〇億ドルほど、従業員は約一万八〇〇〇人といわれ、全米最大の軍事企業との評判がある。空軍記者会見の翌日、海軍研究局とフィリップス実験所は、世界中の天文ハープ施設とは比較対象にならない大規模との声明を発した。アラスカでは、活性と不活性のオーロラが入り混じり、オーロラを北光と呼ぶ現地の風習あるが、軍にとってはオーロラは単なるカモフラージュにすぎなかった。
ガコナハープが施すAIMのコンセプトは、四〇〇メガヘルツから三ギガヘルツまでの間とされているが、それはUHF(極超短波)の範囲内だから、筆者にはガコナハープに関する情報は興味がなくなり、独自の取材方針で命運を決するほかなくなる。通説では、高濃度プラズマの発生と使用と効果に関する基本特許は一九八七年八月一一日付のUSA特許四六八六六〇五、同年一二月八日付の同四七一二一五五、一九九一年八月一三日付の同五〇三八一六六四の三点とされる。第一の特許はイーストランドからAPTIさらにEシステムズ、そしてまたレイセオンに転がされている。(つづく)

3 未来構想の着実な実験成果
       (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)9月1日第300号)

●コード名「アルゴス」と「ヒトデ」
 太平洋に突き出るジョンストン島の上空一六〇キロメートルでも水素爆弾二種を使い同様の実験を行なっている。これらのプロセスを経ていくうち、米国防総省と原子力委員会は設計コード名「アルゴス」を起ち上げ、その目的を次のように定めて提案した。それは電磁パルス(EMP)に基づく天空の核爆発により無線とレーダーオペレーションとに対するインパクトの評価を行なうため、地磁気の磁界を把握(はあく)し、帯電粒子の増大を目的としつつ、地球全体を包囲する内側に、新しい磁石としての放射ベルトを造営し、その電離層には十分なエレクトロンほかの高エネルギー粒子を人工注入してオーロラ経営を行ないたいというものだった。その具体的な裏付けも述べられるが、本稿に屁理屈(へりくつ)を持ち込んでも詮(せん)ない話ゆえに省略することとし、要件だけを記すと、電離層の内部ではよく起こる放射帯の爆発を取り上げて、光の人工ドームを作ろうという提案であった。しかし、そんな知的レベルにないユニオンの反対で「アルゴス」は受け容れられなかった。
 もはや挫折(ざせつ)したかに思われたKHA(Keesings Historisch Archief)は、一九六二年七月九日にそのコード名を今度は「ヒトデ」と変えて、飽くなき電離層操作に執着し(しゅうちゃく)た。莫大(ばくだい)な予算獲得(かくとく)を要する実験科学は手段を選ばず更(さら)なる方便(ほうべん)を生み出し、米航空宇宙局(NASA)にも触手を(しょくしゅ)伸ばしたのだ。つまり、嘘(うそ)の上塗(うわぬ)りは「箱舟(はこぶね)神話」に頼るのが、似非の神を信奉する本能的属性の儚さである。これ以後、東西両陣営による核実験は一九六八〜九一年まで、相対性理論(そうたいせいりろん)と量子論(りょうしろん)の確執(かくしつ)を抱えたままヒートアップしていく。
 その間(かん)ハープなる法衣を装うことに成功した裸体(ゾンビ)は、月面(げつめん)での人工地震をはじめ、地下マグマや海嶺(かいれい)火山を刺激するシステムなど、まさに似非の神を自ら任じる実験に明け暮れていた。古来伝承に「御輿(みこし)に戴く(いただ)のは墓(はか)(魂)が好い」とあるが、何を勘違(かんちが)いしたのか、今では「御輿に乗るのはバカが好い」と祀(まつ)り上げるのが習いとなり、世界中の政府首脳はバカばかりで占められた。まさに思うツボとは、ハープの設計図を描く勢力にとっての言葉であろう。

●1968年から91年まで
 この期間が結果的に米国アラスカ州ガコナ地区にハープ基地を造る準備の時間となり、最後の実験は湾岸戦争で行なわれ「砂漠の嵐」という言葉で誤魔化(ごまか)された。すなわち、電子ビーム試用のチャンスと捉(とら)えたのは一九七四年に着手された兵器開発の延長線上として、シミュレーションを繰り返してきた粒子ビーム融解(ゆうかい)アクセラレータが裏付けである。そのメカニズムは電磁パルス兵器(EMP)としてエルメスU電子ビーム・ジェネレーターをX線で調べ検証すると、金属プレートの打撃に使うエレクトロンのストリウムは、パルス化されたX線あるいはガンマ線を生じることが判明していた。
 その結果は、当時世界中のお茶の間のテレビに配信され、閃光が夜空を飛び交う湾岸戦争の光景が映し出され、科学の実証現場を知らないお茶の間は、上辺(うわべ)だけのコメントを発するタレントにより、現実とバーチャルの時空を迷走する漂流民を増大させた。つまり、総白痴化(そうはくちか)を狙(ねら)うマインドコントロールである。 
軍事オタクと揶揄(やゆ)されるパーツイズムの専門家も論客と呼ばれ舞い上がるタレントも、テレビ文明のもと、電子ビームの餌食(えじき)にされた生ける屍であり、ゾンビに誘導(ゆうどう)されお茶の間でテレビに戯れれば、脳内パルスの同調が総じて人を狂わすのも当たり前である。宇宙船に憧れるのも勝手だろうが、大気圏外にまでゴミを運ぶ責任を考えずに、ただ私利私欲から自らを鍛(きた)えようとも、それは公と(おおやけ)は言えず、単なる最大公約数でしかない。膏薬(こうやく)は痛みを緩和(かんわ)する働きもあるが、人によっては剥(は)がした後の痒(かゆ)みがアレルギーに転じることもある。
 場を政治に転ずれば、出来もしない選挙公約にアレルギーが広がるのも、そこには公の本義が死んでいるからであり、その公を浮かび上がらせるのは誰にでも出来る仕事なのである。それに気づき自ら実践(じっせん)している人も少なくないため、ゾンビに現を(うつつ)抜かすより、身近な公に積極果敢となれば、そこに口数(くちかず)は要らず、ただ挨拶(あいさつ)と実行(じっこう)だけで通じる公が浮かんでくる。
 何も難しい理屈を述べる必要もないのに、事をやたら難しくした時期こそ一九六八年〜九一年までの間であり、それは衛星テレビ開始の企図を読めば明らかになる。
 地上四万キロメートル上空の静止軌道に、太陽の放射線を遮り、マイクロ波の経由(けいゆ)によって地球に届く電磁波を受け取るアンテナを作ろうと提案されたのは、一九六八年だととされている。それはつまりノアの箱舟であるが、核実験を競う軍と結託するワンワールドのコスモポリタンをいくら束ねても、これを実現にまで持ち込むには、ヒト・モノ・カネだけ揃えても冷戦構造下の思惑は一様にならず、そこには粘り強い欺し合いの時間が必要であった。ようやく冷戦構造が溶け始める兆(きざ)しは一九八〇年の幕開けに見られたのだが、むろん日本のジャーナリズム社会に米連邦議会の予算を読む力などあるはずもなく、当時は冷戦崩壊も、その後の金利自由化による金融バブルも見通せないでいた。
 一九八〇年に連邦議会がエネルギー省とNASAを所管とし二億五〇〇〇万ドルの予算を計上したのはSPS(Solar Powered Satellites)計画に対してだが、それは太陽エネルギー衛星プロジェクトを指し、二〇二五年には全米で必要となるエネルギーの一〇〇パーセントを賄う目標を掲(かか)げてガコナ・ハープを構築するための環境整備費だと予算設計には書き込まれている。そのガコナの敷地はマンハッタン地区と同じ面積が見込まれた。
 SPSレビューは一九七八年に開始され、前記アンテナ設営のため、耐衛星用(たいえいせいよう)ビームの開発を兵器にも充当しており、敵対する側が放つ対弾道弾(たいだんどうだん)ミサイル(ABM)の機能停止または破壊も目標として、熱兵器となるレーザービームにより、重要な情報をピンポイントで割り出す工作も視野に捉えていた。
 ハープと似て非なるものに天文台(てんもんだい)があり、それがハープをカモフラージュするためか否かの邪推(じゃすい)は差し控(ひか)えるが、米国はプエルトリコのアレシボやアラスカ州フェアバンクスなどに設置し、欧州五ヶ国コンソーシアム(EISCAT)がノルウェー北部のトロムソで運営する天文台は世界一だといわれ、ロシアはハリコフほかノブゴロドなどに多数設置しているが、ウクライナ、タジキスタン、ペルーなど数え上げればキリがない。
 これら施設の主たる機器は無線発信機を含む高周波調整のIRI(Ionospheric Research Instrument)、通称アレイとも呼ばれ、電離層を刺激して複合的な自然界の変化を観察する仕事に使われる。電離層の音階は小さく明確な音階をもつ層から、支離滅裂(しりめつれつ)に分散するUHF(極超短波)まで、幾重(いくえ)にもあり、そこへヒーターを打ち込むのがアレイの仕事である。これらは、電離層の中に作る人工空間から単なる情報を回収して擬似(ぎじ)自然界の変化を検出するレベルの施設ゆえ、ガコナ・ハープとは完全に異なる。

●軍産複合体の戸籍謄本
 いわゆるユダヤを論ずる仮説は全部が全部と言えるほど的外れであるが、その仮想空間に居(い)る限りアッシリアへの旅立ちも不可能とならざるを得ない。まして軍産複合体(ぐんさんふくごうたい)という昨今だけの現象に目先を奪われて、低次元の位相を論じたところで何も改まらず、単なる論客を装う生ける屍が後世に恥をかくだけである。もっとも死後のことなどどうでもよいという話だろうが……。
 さてガコナ・ハープの基地は、世界最大の天然ガス埋蔵量を誇るとの噂がある米アラスカ半島のアンカレジから三二〇キロメートルの東方(とうほう)に位置し、米アトランチック・リッチフィールズ社(ARCO)、通称アルコの私有地とされる。その子会社であるアトランチック・リッチフィールズ・パワー・テクノロジー社(APTI)は軍施設構築の名目で合衆国政府と契約するが、造成が終わる一九九四年七月、親会社アルコはハープ関連の特許(内容は後述)を、実体不明のEシステムズ社に売却し、後にそのEシステムズ社は米レイセオン社が買収したとされる。
 特許と法人の転(ころ)がしビジネスは、日本の土地転がしにも通じるが、日本の場合は輸入方式で本家(ほんけ)ではない。レイセオンは迎撃(げいげき)ミサイルのパトリオットを扱う会社として広く知られているが、兵器販売で成り上がる死の商人だから、日本の財閥(ざいばつ)と大差ないが、世界最大の情報管理会社Eシステムズを手に入れたレイセオンは国際誌フォーチュンの一九九四年版の会社ランキング五〇〇によると、第四二番目にランクされ、数千に及ぶ特許を主要資産とし、特にハープ関連の特許一二件は独占状態という評判がある。
 どうあれハゲタカ・ファンドの素姓(すじょう)を明らかにするには、アッシリアまで旅立つ必要があって、わずかな歴史の千切取りでエコノミストを自称する者の託宣(たくせん)など信じていれば、個人投資家などはハゲタカにとって造作(ぞうさ)ない餌食(えじき)としか映らず、祖先が蓄えた潜在力を喪うだけとなる。
 軍産複合体という脚色の戸籍謄本(とうほん)もアッシリアにあり、本稿執筆(しっぴつ)の所以(ゆえん)ともなるのだが、ここでは通称ハープに注目した運動家に限り例にあげる。
 ハープの情報はインターネットでも広く紹介されているゆえ、それで軍産複合体の実体が理解できると思うなら、それは大間違いの早とちりにすぎない。ここでは反核運動家デニス・スペクトの告発に始まり、サイエンスに取組む研究家の間に広がる話題を紹介しておきたい。
 ハープ基地がガコナに決定し、その情報開示が一部の研究分野に注目されるころ、当時アラスカ在住のデニスはオーストラリアのクイーンズランド州に拠点を置くネクサス・マガジン社に向けハープに関するレポートを送った。後日その記事が同誌に掲載(けいさい)されると、アラスカ州アンカレッジ出身のニック・ペギーチが記事に触発さ(しょくはつ)れて動いた。当時ニックは米アリゾナ州に住み科学研究の傍ら政治運動にも熱心だったが、直ちに図書館に出向いて記事の内容を検証したともいう。他方、自称テクノ修道士(しゅうどうし)という肩書(かたが)きを使うパトリック・フラナガンとゲール・クリスタル・フラナガンはネクサスの調査を行なうため、そのネットワークをさらに拡大したとされる。ジーン・マニングとベギーチの共著『天使はこのハープを弾(ひ)かない〜テスラ技術の発展』は和訳本『悪魔の世界管理システム「ハープ」』(学研、一九九七)として出版された。
 さらに、米テキサス在住の物理学者バーナード・イーストランドは自らの「地球の大気圏と電離層および磁気圏に変化を及ぼす方法とその装置」という特許出願が、政府令により守秘期間を設け封印されたとも告発している。これらの基礎原理はニコラ・テスラ(一八五六〜一九四三)だが、テスラは軍産複合体の餌食とされた。
 エジソンの直流回路を基礎に、交流回路を作り、電磁気エネルギーの利用法に達する実験屋がテスラであった。一九四〇年九月二二日のニューヨーク・タイムズによれば、「本年七月一〇日に八四回目の誕生日を迎えたテスラは、米政府に向け『通信兵器計画』を提供…(中略)…本兵器は距離二五〇マイル先の飛行機エンジンを溶かすため、全米に万里の長城が出来ることを意味する」と、ノー天気な解釈をしている。その三年後に死ぬテスラの資料は米連邦捜査局(べいれんぽうそうさきょく)(FBI)の手で接収されたが、マスコミもFBIも、軍産複合体の一つにすぎない。

●放射能が出ない核レベルの爆発
 国際赤十字(せきじゅうじ)社(本部ジュネーブ)は電磁気の技術使用を計画したりテストしたり、それらに携わる大学教授や、軍事企画と関係した科学者などの名を年代順に記したリストを公開していた。一九六六年、米大統領科学顧問(こもん)委員会メンバーとなり、同環境会議に属したゴードン・J・F・マクドナルドの論文は、「地球物理学的戦争のカギは、環境の不安定性を正確に把握し、不安定性に対し少量のエネルギーを与えるときは、広い範囲に多量のエネルギーを解放すべき要件を有する」との提言を行なった。つまり、環境をスープとすれば、味付けが少量でも人類の好みと地球の好みは異なり、その臨界質量を斟酌せずに、人類の身勝手な味付けを許すならば、地球は相当量の電磁気エネルギーを浴びる、と警告を発したのが、国際赤十字社リストにも載ったマクドナルドというわけだ。
 一九七〇年の米国国家安全保障顧問ズビグニュー・ブレジンスキーもまた同リストに記される人物であり、同様の論文に「優(すぐ)れた科学的ノーハウを有するエリート・グループは、有権者に強く訴え(うった)社会をリードし、その支配下に社会は従う(したが)ことになる」と記した。コロンビア大学教授時代に「脳(のう)と人の行動に関する研究は学者を誘惑(ゆうわく)し、軍事専門家マクドナルドの言(げん)だと、正確に時間を合わせた人工的操作の電磁気ストロークを用いれば、ピンポイントに定めた地上域(ちじょういき)に対し、高出力レベルを生み出す振動(しんどう)パターンが作り出せる。つまり特定地域における、多数人の脳機能に著し(いちじる)い影響を与え持続(じぞく)させる。その実験は既(すで)に進行形が現実というものだ」と述べている。
 これらは約四〇年も前の記録であり、未来構想のハープが着実に実験成果を挙(あ)げていることがその裏付けで、彼らの視野(しや)には、その資金を賄う(まかな)ため日本の存在があり、その証拠(しょうこ)は隠(かく)しても痕跡(こんせき)は消(き)えない。
 以後、放射能を出さない核レベルの爆発、パワービーミング・システム、透過力(とうかりょく)が超級レベルのレーダー、核弾頭ミサイルを発見するシステム、核爆発ヒーターが事前に発する電磁気パルスの捕獲など、技芸の出(だ)し惜(お)しみ政策に準じるほかない市場(しじょう)に、これらの現在進行形を読む力は(ちから)あるまいが、そろそろ物証主義から目覚めざるを得ない時代が目の前に来ている。今さらエコロジーとエコノミーを掛け合わせ、前(さき)にエコノミック・アニマルと誹謗(ひぼう)されたことを忘(わす)れ、それをハイテクと言訳する日本人の行く末はいつか来た道の繰り返しで、平和ボケ末期の認知障害そのものではないか。幾(いく)らハイテクと叫(さけ)ぼうが今度はエコエコ・アニマルと叩(たた)かれ、再びモンキー・ジャパンと揶揄(やゆ)されるのは日本人特有の自虐(じぎゃく)史観に原因があり、そのときニコニコしても処方(しょほう)はあるまい。
 鎖国だ開国だと小田原評定を繰返そうと、結局地球は人類の住処(すみか)であり、天下は一つ外需(がいじゅ)も内需(ないじゅ)も千切りようがない。それを千切り取ろうと、利己欲を募(つの)らせエコノミストを演じるのが、優れた科学的ノーハウを持たない日本のエリート・グループである。化学的用語に存在もしないイオン(行く)という言葉がある。中性の原子または原子団が電子を失うとき、正の電荷(でんか)を帯びたものを陽イオン、また電子を得て負の電荷を帯びるものを陰イオンというが、運び手(キャリア)は電解中の電流効率を高めるための、電解溶液中の添加物質(てんかぶっしつ)、すなわち半導体中を流れる電流の電荷の運び手を指し、エリートといわれる連中の持味に流用している。
 マクドナルドやブレジンスキーの言い分は分かるが、所詮人は五十歩百歩で、存在もしないエリート・グループを仕立て上げるためにハゲタカに隷属するアニマルを育てようとも、両名が自ら知るように、放射能を出さない核レベルの爆発によって自ら壊(こわ)れるのがバーチャル・エリートの宿命である。(つづく)

2 バンアレン帯の巨大資源
      (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)8月1日第299号)

●バンアレン帯と地球生命統御
 略称ハープの命名には相応の由来がある。当初の企図(きと)が何であれ、記紀の教えるところ八百万(やおよろず)の神々が出揃(でそろ)うなら、造化三神(ぞうかさんしん)は地上に三柱貴子を(みはしらのうづみこ)生み出すことになる。詳しくは後述するとして、まずは未曾有(みぞう)の原爆投下(げんばくとうか)に時空を巻き戻す必要があり、その飽和状態(ほうわじょうたい)に止(とど)めを刺(さ)す惨状は(さんじょう)事前の想定を遙(はる)かに超(こ)えていた。飽和の極限を(きょくげん)戦争へと持ちこむ算段(さんだん)は歴史の常道で(じょうどう)あるが、原爆投下の阿鼻叫喚(あびきょうかん)は単なる一過性(いっかせい)に止(とど)まらず、予測不能な潜伏性(せんぷくせい)後遺症(こういしょう)をもたらし、被災者(ひさいしゃ)に冷淡(れいたん)な政策は改め(あらた)るを知らず、ただ時(とき)の過(す)ぎゆくまま責任(せきにん)の回避(かいひ)に明け暮れる畜生を(ちくしょう)養うことに徹(てっ)してきた。
 他方(たほう)、科(とが)の学はロケット・サイエンスと核(かく)テクノロジーの早期バージョンとして、誘導(ゆうどう)ミサイルを軸(じく)にバズ爆弾などを含む潜在的キャリアの集中的核実験を繰り返すことに熱中していた。海面および地表から約16qまで上空を対流圏、(たいりゅうけん)その上空16〜48qはオゾン層を含めた成層圏(せいそうけん)、電離層形成の場をもつ大気圏(たいきけん)は48〜5万qと定める仮定と仮説は古くから認識されているが、地球生命の統御戦略において軍事では重要な意味を有している。
 星々(ほしぼし)の間(かん)を突き抜ける銀河(ぎんが)の宇宙線は、百メガボルト超の(ちょう)エネルギーを含む陽子(ようし)などを有し太陽系に達するが、太陽光線では二〇メガボルト以下に弱まり、大気圏でさらに低いエネルギー光線に緩和(かんわ)される。陽子、エレクトロン、アルファ粒子(りゅうし)などを帯電(たいでん)粒子と総称するが、これら帯電粒子が帯状三(おびじょう)二〇〇キロメートル超で延(の)びる電離層を発見した(一九五八)のはバン・アレンという観測者であり、それゆえ帯電粒子を捕獲(ほかく)する大きな磁界(じかい)の帯をバンアレン帯と称し、軍事用語では「皮」と呼ばれて、地球の防御用空気(ぼうぎょようくうき)と位置づけられている。これら粒子は赤道上や赤道下方の距離と関係し、地磁気に対応する緯度(いど)の影響を受けており、低エネルギー陽子のフラックス密度は赤道(せきどう)よりも、ポール側が大きいと認識され、太陽面爆発が最小になるとき、密度(みつど)も同じと理解できるため、太陽の活動で異(こと)なるという考え方も支持された。また経度(けいど)はフォースラインの集中する極方向へ磁力線に沿いつつ螺旋(らせん)となり、ポール近くの磁力線の間で往復運動(おうふくうんどう)を繰り返しているが、ここにバンアレン帯が見つかり、ハープ基地の場は決せられた。そして、この間(かん)に及ぶ戦後史は、東西冷戦構造のダブルスタンダードから朝鮮半島・ベトナム・イスラエルとアラブなどを省みればキリもなく、世界各地の第三局が戦火に曝(さら)され、冷戦構造自壊の最終局面に通称九・一一事件が発生した。アラスカ半島ガコナに設置されたハープ基地で描(えが)かれる未来図には、いかなるプロセスがあり、いかなる事跡(じせき)を積み上げながら、最終的目標を奈辺(なへん)に定めようとするのか、神話アッシリアへ旅立つ前の準備として、このハープに関する情報を確認しておく必要がある。

●未来の巨大資源?
昭和二〇年(一九四五)八月六日、広島に史上初の原爆投下が行なわれ、次いで同月九日には長崎も被爆(ひばく)に覆(おお)われた。それをキノコ雲というしかない、現代ジャーナリズムの無知蒙昧は今も改まらず、ますます劣化の一途を辿る状況下にさらされるが、この地上弾(ちじょうだん)に魅入(みい)られた生ける屍((しかばね)ゾンビ)はさらに恐ろしい空中実験を繰り返していた。米海軍(べいかいぐん)は昭和三三年(一九五八)八月から九月にかけ南太平洋上高度四八〇キロメートルの空を核爆弾でこがし、予定通り、分裂三種(ぶんれつさんしゅ)の爆発結果を検証している。その目的は帯電粒子の捕獲を目指すものといわれるが、ということは、広島、長崎の地上弾に飽(あ)き足(た)らず、休む間(ま)もおかず、核実験は実験場を空に変えて繰り返されていた証と(あかし)もなる。今さら、二酸化炭素削減とか、低炭素社会の構築とかを標榜してエコ・ビジネスでサバイバルを企む政策を講じても、国際社会に現実に生じるのは、おぞましい核実験国の確執が増すだけの話にすぎない。
 ともかく発見されたバンアレン帯については、同年の実験から、地表上空に約七七〇〇キロメートル、その外側に約五万一五〇〇キロメートルに及ぶ同帯の存在が確認された。ところが、ポール上を赤道に沿う同帯は、激しく不安定なため帯電粒子の捕獲は難しく、南太平洋上だと約四〇〇キロメートル、太平洋上だと約一〇〇〇キロメートルの高さに漂う同帯より低い空中には、陽子の強度が一cm2あたり一秒間に三〇メガボルト以上のエネルギーをもつ約二万の粒子が存在すると判明した。
 またエレクトロンは一メガボルトの最大エネルギーとして、強度は一cm2あたり一秒間で最高が一億に達するため、外側のバンアレン帯での陽子平均は一メガボルトしかない。こうした比較を行なう核爆発実験も繰り返され、放電最大チャージ粒子は、〇・三〜三メガボルトの間で変動を示すことが分かり、医学用X線が〇・五メガボルト周辺でピークに達するのとは異なって、そのエネルギー量の桁違いの大きさは未来の資源と考えられたのであった。(つづく)


  意なき知の未来を憂う
       (世界戦略情報「みち」平成21年(2669)7月15日第298号)

●克己の文明史観
先に『歴史の闇(やみ)を禊祓う』と『超克の型示(かたしめ)し』『真贋(しんがん)・大江山系霊媒衆』の三部作により共時性(きょうじせい)を伴う(ともな)場の歴史から過去と未来の連続性を掘り起こし、その位相(いそう)が絡(から)み合(あ)う結合体(けつごうたい)の剖判(ぼうはん)に筆を費(つい)やしてきたが、新しい稿では通説の文明史観を克服すべく文明の総合的立体構造(こうぞう)を禊祓し(みそぎはらへ)ていきたい。
 歴史を解明・分析・総合する方法論には様々あるが、現代では遺跡(いせき)発掘(はっくつ)による考古学がもっとも「科学的」だと見なされている。だが、その考古学もアナログとデジタルの共用を通常と(つうじょう)し、扱い方の如何によりすばらしい新発見も生じれば、とんでもない反動作用も生まれてくる。その結果、仮定と仮説が紛々として、統一場(とういつば)の形成は遮られ、諸条件の改良も遅(おく)れている。
 通説では史上最古の都市国家を建設して人類文明における画期を為したのはシュメル文明とされている。だが、「共時性」と「統一場」の形成を以て文明の証と見る筆者の史観からすると、両河流域の限定された地域に留まったシュメル文明はいまだ文明の名前に価しない。
 筆者の史観によれば、人類文明史上において現代の文明に直接繋がるのは、アッシリア文明である。何となれば、人類の歴史において初めて天下を征(せい)し、多くの民族の住む広域に勢力を及ぼし、十全とは言えないまでも曲がりなりに一定の「統一場」を形成したからだ。
しかし、それは同時に、今日その爛熟の極みにある情報化社会の始まりでもあった。
 情報化社会といえば聞こえはいいが、情報には誤報(ごほう)が付きものであり、情報とは常に世を乱す種(たね)まきと自覚(じかく)せねばならない。すなわち、そもそも文明の衝突を誘引(ゆういん)するのは情報なのである。だが、その自覚もない生ける屍に(しかばね)より戦争が仕掛(しか)けられ、さらには生ける屍に操られる惨状に(さんじょう)すら気づかないのが現代の情報商業である。
 なにゆえかかる惨状に沈淪しながら今こそ文明の最高の発展段階にあるとノー天気に信じていられるのか。その要因(よういん)は偏に捏造(ねつぞう)史観にある。今や国際外交は生き物(いきもの)のすべてを統御(とうぎょ)する場とはなったが、その共時性に伴う文明の核心(かくしん)的課題は歴史問題に集束さ(しゅうそく)れる。
政治外交が当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦の天気予報に均(ひと)しいのは、その場に集まる史観が統一されない証で(あかし)あり、それに期待しても所詮無理(むり)というもの。たかだか数百年レベルの歴史を千切(ちぎ)り取(と)る浅ましさでは、施す処方(しょほう)とてない。まして、民主化という選挙制度の下、史観を捨(す)てた危(あぶ)ない民(たみ)を有権者と祭り立て、一票欲しさに土下座(どげざ)する政治家まで出る現今の世相に何をか言わんや。また、外交は政治に限(かぎ)らず、生活万般(ばんぱん)に及ぶのが現代であり、相手(あいて)の性癖(せいへき)は歴史に基づく遺伝子(いでんし)に左右(さゆう)されるが、その歴史に無知(むち)蒙昧(もうまい)であれば、何事も不都合(ふつごう)を生じるのが歴史の教えである。現在いな未来まで外交こそは国の内外を問(と)わず日常生活を支える要で(かなめ)あり、その史観を誤れ(あやま)ば、欺(だま)し合(あ)い圧(へ)し合(あ)う社会に埋没(まいぼつ)するほかない。
 こうした現在と未来を正すためには、克己自立(こっきじりつ)に邁進するのほかなく、他(た)に委(ゆだ)ねる何ぞは愚(ぐ)の骨頂で(こっちょう)あり、誰もが気づく超克の文明史観を自覚のうえ、自ら身に帯(お)びる純真を(じゅんしん)呼び起こすべきなのである。その要路(ようろ)を示すのが本稿の務(つと)めである。そのためには、時空を遡りアッシリアまで旅立つ必要がある。

●克意なき知の行きつくところは?
何ゆえアッシリアにまで旅立つ必要があるのか。その理由は外でもない。現在進行形にある未来図の進捗状況が曲がり角に達しており、その進路打開のために再び文明が神話(しんわ)冀求(ききゅう)の傾向を強める現実にあるためだ。
 この未来図は東西冷戦構造の幕開けと同時に企て(くわだ)られたが、具体的な設計は何度も変更が繰り返され、古典科学を含めた現代科学の粋を糾合し電離層操作(そうさ)の基地が決定された。基地の構造設計も定まって施設が構築され、周到な行程を踏(ふ)まえ、すでに何度も実験が繰り返されている。その未来図とは、高周波活性(こうしゅうはかっせい)オーロラ調査計画(High-
frequency Active Auroral Research Program=HAARP、以下「ハープ」と記す)のことである。ハープにとってもはや国際政治の小田原評定(おだわらひょうじょう)など蚊帳(かや)の外(そと)に置かれ、その陳腐(ちんぷ)な話題を騒ぎ立てる現代ジャーナリズムの憶測ももちろん論外(ろんがい)にある。ただ、ハープの進捗状況は現代文明における神話の世界を彷彿(ほうふつ)させる。
 ハープの噂話は広く知られるが、虫一匹(むしいっぴき)の侵入も見逃さない厳重な警備に守られているため、基地内における構造設計の全容(ぜんよう)は誰も分からず、職員すべて各自の専門分野しか担当させないのである。たとえ機密(きみつ)が漏(も)れても、大した事件にならない。つまり噂話は想定範囲内で、似非教育下の従僕た(じゅうぼく)る専門莫迦(バカ)ほど都合よく使役(しえき)されるシステムの下で、ロボット、サイボーグ、クローンと同様の神々が自分の持場を担当しており、そこに意の働きはなく、ただ求められる知力を絞(しぼ)り出(だ)すだけだ。その行きつくところ、意(い)の働きにより天(あま)の岩戸(いわと)が開きアマテラスが出現するのを念じるほかはない。(つづく)